「水戸黄門」タグアーカイブ

日本人の教科書は水戸黄門とサザエさん

なんだかね〜
世の中のいろんな常識と呼ばれているもの、
つまり共通認識、
そういうものは、
親や学校からも学ぶけれど、
実はテレビが一番大きいのかもね〜

うちの両親が大好きな「水戸黄門」、
どうやらついに放送終了になっちゃうらしいですね。
同居してから見る機会が増えちゃって、だいぶ水戸黄門に詳しくなりました。

しかしあれだね…もごもご…
ちょっと言いにくいんだけど、
クリキンディ的には、
子供には絶対見せたくない番組のひとつだと思っています。

だって「控えおろう!ここにおわす方をどなたと心得る?!」
って印籠を出したら、みんなひざまづいちゃうんですよ?

つまり、越後のちりめん問屋のじじいなら、切り捨ててもいいけど、
徳川家の人だとわかったらひれ伏しちゃうって…。
どんだけ「権力」に弱いんだって話ですよ。

幸いなことに、黄門様はみんなが納得するような裁きをしてくれるからいいものの、
もし、これが最低の暴君だったとしても、
「葵の御紋」を持っている人は敬わなくてはならない、
っていう刷り込みですよね。
人間社会、一番大切なのは肩書きと権力ですよっていう。

さらに言えば、
「助さん、格さん、こらしめてやりなさい!」
って戦うシーンもお決まりです。
(最近の番組ではお決まりと言えなくなってきましたが。)

つまり、権力のある人が、独自に調査して、
「こいつ悪者」って判断したら、
こらしめちゃっていいんです。

「悪者は痛い目にあわないとわからない」
だから、子供たちは、悪い事をしたら、怒って叩いて躾をするんです。

ってどんだけ〜〜!
そういう育てられ方をした子供は、
「いいことと悪いこと」を覚えるのではなく、
「親が怒ることとそうでないこと」の基準で生きるようになりませんかね〜。

大人になって、人の顔色をうかがって行動を選ぶようになるような気がしませんか?
しかも、「自分の気分」が基準ですから、
気に入らないことをする部下がいたら、怒ってこらしめればいいんですよ!

もちろん、水戸黄門は、超長寿番組ですから、
すべてのストーリーがそのように進むわけではありませんが、
この刷り込みは、日本人にとってかなり大きい影響を与えていると思われます。

そしてサザエさん。
家族のあり方のスタンダードとして見ている人も多いのでは。

注目したいのはカツオです。
彼は自分に正直なので、遊びたいとか、楽したいとか、
そのような欲求に素直に行動します。
しかも、その方法をいろいろ考えるのですが、
発送が柔軟で、普通の大人が思いつかないようなことをやってくれます。

そうしていつもサザエや波平に怒られるのですが、
むしろ、こんなに柔軟な発想ができる人材は滅多にいません。
もっとほめて、彼の個性を伸ばしてあげればいいのに〜!
と思ってしまいます。

最近、両親につき合ってテレビを見ていると、
このようなさりげない刷り込みがあまりにも多くて、
だんだん気分が悪くなってきてしまいます。

両親は何も考えず楽しく見ているので、
いちいち「この刷り込みおかしいでしょ!」と突っ込むのもかわいそうだし、
すっかり会話の糸口がすれ違ってきてしまいました。

ああ〜
なんだかな〜

楽しくないんだよなぁ〜〜