最近、なぜか私のまわりが古事記ブームです。
古事記や日本書記について解説されている方もたくさんいらっしゃいますが、そもそも編纂されたのは西暦700年頃です。
口伝で伝えられてきた物語を書き留めただけで、そもそも誰も見ていない時代の話を書き起こしたわけですから、
そりゃいろいろ事実とは違うでしょうね〜
「昔話」カテゴリーアーカイブ
王様の耳はロバの耳
こんにちは。今日もクリキンディのブログ「Compass of my heart」を訪ねて頂きありがとうございます。
人は「誰かに何かを伝えたい」生き物なんだなぁと思います。
そして、伝えたことに対して「この感情を理解して欲しい」という欲求があるんですね。
クリキンディがこのブログで書いているような話のネタは、
リアル友達にはなかなか話せないことだったりします。
自分にとっては「人生の大発見!」みたいなことでも、
「うんうんわかるっ!」と言ってくれる人があまりいないため、
だんだん友人が減ってきているような…はぁ〜。
まぁ、だからこそ、ブログというツールを使って吐き出しているわけですが。
これってイソップ童話で有名な「王様の耳はロバの耳」と似ているかもしれませんね。
あれ?どんな話だったっけ?という方のために簡単にあらすじを…
ギリシャにミダス王という人がいました。
ある時、ある出来事から(諸説あるので省略)、「手に触れるものすべてが黄金に変わる」という能力を手に入れた王様、最初は喜んで、様々なものを黄金に変えていたのですが、食べるものも、飲み水も、愛する娘さえも黄金に変わってしまい、この力を取り消すように、ディオニソスという神様にお願いします。
一番大切なものは、黄金や宝石ではなかった、ということに気付いた王様は、この後自然を愛するようになり、
そこで出会った、半身半獣のパーン神と仲良くなります。パーン神は笛の名手です。
ある時、パーン神の葦笛と、アポロンの竪琴のどちらが優れているか競争をすることになりました。
審判の山の神様は、アポロンに軍配を上げたのですが、ミダス王は「パーンの方がよかった」と言って譲りません。
怒ったアポロンは、「そんな音楽のわからない耳はロバの耳になってしまえ!」と呪いをかけるのです。
王様はロバの耳を隠し続けましたが、床屋にだけはどうしても見られてしまいます。
命と引き換えに秘密を守ることを誓わせるのですが、
床屋はこの秘密を話したくてしょうがなくなり、穴を掘って、その穴に向かって大きな声で叫びます。
「王様の耳はロバの耳〜〜!」と。
穴を埋め戻して床屋はやっと人心地ついたのですが…。
しばらくして、その穴のあたりに葦が生えてきます。
その葦は、風が吹き渡るたびに、ささやき声のような音を出しました。
「オウサマノ ミミハ ロバノミミ〜」
「オウサマノ ミミハ ロバノミミ〜」
そしてついに、王様の秘密は国中の人に知れ渡ってしまったのでした。ちゃんちゃん。
というわけで、今日もクリキンディの「葦のささやき」にお付き合い頂き、ありがとうございました!