クリキンディの友人が、
「ゆうべ母親とケンカして血圧上がっちゃったわよ!」
と愚痴をこぼしていました。
話を聞いてみると…
母「○○がないから買ってきて」
娘「わかった〜」
次の日、
母「なんで、○○がこんなにたくさんあるわけ?」
娘「お母さんが買って来いって言ったじゃない!」
母「え?そんなこと頼んでないし」
さらに次の日、
娘「○○ちょうだい」
母「そんなものないわよ」
娘「え〜?私が買ってきたじゃない!しかも、こんなにたくさん溜め込んでるって、昨日怒ってたじゃない!」
母「そんなこと言ってない!なんであんたはすぐあたしのせいにするのよ!」
ご想像の通り、
このお母さんは、すでに若くはなく、記憶も曖昧です。
娘がなぜ怒っているのかさっぱりわかっていません。
娘が「覚えている事実」と
お母さんが「覚えている事実」が
まるっきり違うんですから、
怒ったって無駄です。
もしかしたら、犯罪捜査なんかでも、
こんな人の「記憶違い」でえん罪になっちゃう人とかいるのかもしれませんね。
その場に、客観的に事実を見ることのできる第3者がいたら、
また状況は違うんでしょうが。
それにしても、なぜ人は「忘れる」んでしょうね。
年をとって、ぼけてしまうケースだけじゃなく、
お酒を飲んで、自分の行動を覚えていない人もいます。
老人が忘れることについて、若者は、どう対処すればいいんでしょう?
お酒を飲む人が忘れることについて、素面の人はどう対処すればいいんでしょう?
カウンセラーの先生は、怒りストレスいっぱいの人に、こんなアドバイスをします。
「それは、あなたが相手に期待し過ぎているんですよ」と。
つまり、「覚えているはずだ」という期待は、こちらの勝手な言い分で、
「覚えていないかもしれない」と、期待値を下げてあげれば、怒りもおさまるでしょう、と。
そんなん無理。
覚えていて欲しいもん。
では、相手が赤ちゃんだったらどうですか?
そんなの、覚えていろとか、理解しろとかいう期待をそもそもしないでしょ。
相手を赤ちゃんだと思ってみたらどうですか?
いや…
無理。
では、あなた自身は、絶対に「忘れたことはない」と言い切れますか。
すみません。
参りました。
まぁ、つまりは、
自分にとって好ましくない状況というのは、
自分を反省させるための鏡なわけですからね。
はいはい、わかってますよ。
ああ、ちっともスッキリしない…。
まだまだ修行が足りないクリキンディでした。