ロハスな美容室

クリキンディ、もう何年も前からほとんどシャンプーを使わない生活をしています。
台所用の洗剤も使いません。
お湯と手編みのアクリルたわしでどうしても落ちない時にだけ、
石けんを使うことはありますが、
いわゆる合成洗剤を使わなくなってから、いろいろ快適です。

ロマンスグレーの髪(白髪とも言いますね……)も、
しばらく染めずにいたのですが、
どうもこれだけは社会的にあまりに馴染めなくなるので、
1年ぐらい前からまた染め始めました。

ですがもう普通のヘアダイでは身体が拒否反応をしてしまいます。
それで、宮城ではロハスを詠った美容室にずっとお世話になっていました。
九州へ移住して、また一から美容院探しかぁ…と思ってちょっと憂鬱になっていたのですが、
ネットで検索してなんとなく良さげな美容室を見つけたので予約してみました。

ちょっとだけ不便な場所にあるその美容室は、イケメンの店長さんがひとりで営業していらっしゃいました。
随所にこだわりが感じられます。
インテリアも、お客様への心配りも、思いつくものはどんどん取り入れているように見受けられました。
とても心地よい空間であるだけでなく、その技術もすばらしく、
何より、「身体に悪いものを使いたくない」というこだわりが一番うれしい!
アトピーなどで悩んでいる方も多く通われているようです。

クリキンディは、いろいろ相談した結果、ヘナ染めをしましょうということになりました。
ヘナにももちろんピンからキリまでありまして、
店長さんのこだわりの原料のパッケージを見せて頂き、
仕上がりはもちろん大満足でした。

店長さんに、なぜこのようなコンセプトでお店を開こうと思ったのですか?と聞いてみると…

18歳でこの業界に入り、いろんなお店で働き、店長を任されるまでになったそうです。
ですが、スタッフは手荒れがひどく、ひどい人は首までただれ、
身体にいいとは思えないその化学薬品まみれの環境で慌ただしく食事をし、
お客様が少しでも快適になればと経営者に提案したものは、
すべて経費の無駄だと却下され、
店長時代は、売り上げのアップと経費の削減ばかりを求められ、
自分がやりたいのは、こんな美容院じゃない、と思っていたところに、
信頼できる人との出会いがあって独立に至ったそうです。

こうして聞いてみれば当たり前に思えることだとクリキンディは思うのですが、
世の中の流れ的に見ればまだまだマイノリティなんでしょうね。

以前ある方の講演会で聞いた話を思い出しました。

若いサラリーマンに今年の目標は?と聞くと、
たいがいの人は「売り上げアップです!」と答えるそうです。
ではその売り上げが達成できたら次は何を目標にするんだ?と聞くと、
「さらに売り上げを3割伸ばしたいです」
それが達成できたらどうする?としつこく聞くと、
しまいには答えられなくなってしまう。

会社という組織は、売上げアップのために、経費削減をします。
それは則ち質の低下を意味します。
例えば価格を下げるために、原材料の質を落とす、量を減らす、
または人件費を抑えるために、教育の行き届いていないアルバイトに仕事をさせる。

つまり顧客のニーズに反することでしか実践できないんです。
それなのに、「一番大切なのはお客様だ」というような矛盾した理屈を押し付けられ、
働く人はどんどんストレスが溜まっていってしまうんですね。

しかも会社は、その組織を守っているのであって、
社員の幸せや安心を守っているわけでもありません。
え?うちの会社はそんなことないって?
残業もないし、病気になったら休ませてもらえるし、危険な作業もない、
育児のためにしっかり休みもとれるし、無理難題を押し付けられることもないし…
それはとてもすばらしい職場だと思います。
きっとその会社にはリストラや定年はないんでしょうね。

話がそれましたが、
世の中のしくみってなんかおかしいよね、と思った人から、
こうして自分の正義を貫く生き方を求め始めるのかもしれません。

この美容室の店長さんには、なんだかはじめて会ったような気がしなくて、
「きっとインディアン時代にご縁があったのかもしれませんね」
と言ってみたら、
「僕がお父さんですかね?」ですって!
今世では私の方がだいぶ年上なんですけどね(笑)

ただ美容院に行ったというだけなのに、
人間の生き方について深く考えさせられる出会いでした。

移住しました その15「私がこの人生でやりたかったこと」

さて今まで生きてきた中でもっとも長い、2ヶ月もの休暇ができたのはいいけれど、
私はいったい何をしたいんだろう?
今まで忙し過ぎて、あー10日休みがあればなぁ、とか
1ヶ月休みが欲しいよー、とか言っていたのに、
いざ自由に時間を使えるとなると、なかなか決められないものです。
もしかしたら宝くじが当たった人もこんな気持ちなんでしょうかね?

あらためて、「自分が今本当にやりたいこと」について考えてみます。

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長崎ランタンフェスティバルが呼んでいる?


駅でポスターを見かけて気になっていたこのお祭り、
2/14まで開催されているらしいので、
一度行ってみたいなぁと思っていました。

そして昨日、仕事に行こうと準備をしていた時に、
「あ!間違った!今日休みだった。」
と気付き、それなら今から行っちゃおうと、急遽高速に乗りました。
こんな時に行動が早いのは、やっぱり震災の経験が大きいです。
「明日生きているかどうかわからない。来年このお祭りがあるかどうかわからない。」
だから思い立ったらすぐに行動することが多くなりました。

行こうと決めて準備している間、
「よーし、おいしい小籠包を食べるぞー!」と考えていたのですが、
ふと、ん?なんで小籠包なんだろう?
長崎と言えばチャンポンとか皿うどんとかじゃないの?と自問自答。

そもそもこのランタンフェスティバルがどんなお祭りなのかよく知りません。
とりあえずHPを見つけてだいたいの場所を確認して向かったはいいけれど、
長崎市内に入っても、会場がどこなのかよくわかりません。
うろうろしているうちに、T字路の信号で止まったのですが、
直進車線に入っちゃってます。
右にも左にも行けないじゃないかー(T T)
直進すると長崎県庁に入っちゃうことになります。
仕方なく、心の中で「Uターンさせてください」とつぶやきながら県庁に入ってみると、
あれ?17時過ぎてるけど開いてるじゃん!
パンフとかあるかも?と思ったらあったー!
ついでにトイレを借りて、場所も確認できたのでいざ会場へ。
週末はかなり渋滞するらしいのですが、今日は平日。
晴れているけどとても寒いので、人出が少なかったのか駐車場にもスムーズに入れました。

おおおお!まぶしい!!

ランタンは、針金で作った土台に布を張って色が塗られているようです。
一番大きな馬の像は10mもあるそうで。
とても鮮やかで、いろんな形があって楽しいー!!

到着してわかったこと。
ここには古くから中華街があって、もともと毎年、旧暦の新年をお祝いしていたところに、
長崎市が1994年から市のお祭りとして範囲を広げたのだそう。
だから、屋台も中華がたくさん!もちろん小籠包も!!
だけど、来るまで長崎に中華街があることも知らなかったし、
なぜ小籠包と思いついたのかやっぱり謎はとけません。

中華ちまきを立ち食いしながら、ステージで龍踊りが始まるのを待っていたら、
あらら、一番前の席が空いたよー!特等席で観覧です。

「龍踊りやってみたい人!」と呼びかけられて、
「ハイハイ!」と手を上げてステージにも上がらせてもらいました。
これも一番前に座っていたからこそできたこと。ラッキー!
見ていると軽々とやっているようですが、
とっても重たくてすごく体力がいることがよーくわかりました。

お土産までもらっちゃいました。

龍の手ぬぐいと福袋。
思いがけず旧暦の新年を派手にお祝いできました。

さて、ここから謎解き。
だいたい、イベントの詳細がわからないのに、行ってみたいと思う、
そのモチベーションはどこから来るんでしょうね?
そして、流れに乗るように追い風にまかせてスムーズに到着する時は、
その場所に「導かれている」ことが多いです。
小籠包などの知らないはずの情報をなぜか知っていたのも不思議。
そして、龍踊りを見ている時に、
なぜか突然こみ上げるものがあって、クリキンディ泣きそうになってました。
時々パパパパパパーンと爆竹が炸裂する度に、気持ちが高揚します。
中国のお正月のイベントに参加するのはもちろんこれが初めてです。
今世では、ね。

もちろん、テレビやネットなどからいろんな情報が入ってきますので、
自分でも気付かないうちに、どこかでインプットされた可能性もあります。
でも、泣かないでしょ、普通。

今までの傾向でいくと、クリキンディが泣いてしまったことがあるのは、
アイヌの踊りを見た時、インディアンの祈りの歌を聞いた時、
マーチングドラムに率いられた黒人部隊を見た時、
アイリッシュダンスを見た時、
チェロの室内楽を聞いた時など、
これ、絶対前世の記憶でしょ!と自分に突っ込み入れたくなることが多いのです。

いやまさか中国にも反応するとは思わなかったわぁ。
シルクロードやチベットの記憶はなんとなく把握していたんですけどねー。
小籠包の謎、なんとなく解けました。

なるほど過去世の記憶に反応するという話なのね…
と納得された皆さん、
これで話は終わりではありません。

もう一つの可能性を書いておこうと思います。
それは、誰かに乗り馬として使われている可能性です。
誰かというか、いわゆる見えない存在ですね。
その見えない存在さんが、長崎もしくは中国の新年に思い入れがあって、
それをもう一度体験したいという思いが強い場合、
「行ってみたいなぁ」と思った人間を察知して、取り付くことがあります。
そして見たいもの、食べたいものに導くんですね。
だから、もしかしたら感激して泣いていたのは、私ではなく、
乗っている誰かだった可能性はゼロではありません。

今のところそれがどっちなのか判断する術はありませんし、
もしかしたら、その両方である可能性もありますね。

どちらにしても、とても楽しい新年のお祭りであったことは確かなので、
今回はそれでオッケーってことで!

遅くなりましたが、皆さんあけましておめでとうございます。
グレゴリオ暦と旧暦と2回お正月があるの、いいねー!

考古学者の悲劇

私は古い遺跡を発掘して研究している考古学者。
歴史に残る遺跡を発掘したいと思っている。
自分が生まれる遥か以前に、一体どんな時代があったのか、何か見つけるたびにいろんな想像をして本当にワクワクする。

そしてなんとつい先日、ここには何千年も文明などなかったと思われていた土地に、とても大きな文明の痕跡を発見したのだ!
一体どんなものがそこから出てくるのか、世界中が注目する中で、私のチームは少しずつ発掘を進めていった。

かなり深く掘ったところに最初に出てきたのは、大きな壁のようなものだった。
なんということだろう、この壁には継ぎ目が見当たらないのだ。
おそらく材料は鉱物だと思われるのだが、非常に精巧に出来ており表面はとてもなめらかに磨かれている。
なんとか全貌をつかみたいと、我々は日夜掘り続けた。
しかし、それは掘れば掘るほどどんどん広がりを見せ、ついには町一つ分はあろうかと思われる巨大な建造物が姿を現した。

一体これはどんな遺跡なのだろう?権力者の墓なのか?それとも宗教儀式の施設なのか?
とにかく継ぎ目のない壁に覆われているだけで、入り口も出口もない。
壁の一部を壊して中へ入ろうと試みたのだが、とにかく厚い壁でなかなか内部に辿り着けない。
仕方なく私は、壁を壊すチームと、この遺跡の近辺を新たに調査するチームに分けて、他の痕跡を探し始めた。

それから数日経って、近辺の調査をしていたチームからうれしい報告があった。
なんと文字板を発見したというのだ。
同じ地層から発見されているので、おそらくこの巨大な遺跡と同じ時代に作られたものであろう。文字があるということは、高度な文明がかつてこの地にあったということなのだ!
人生最高の瞬間だった。私は歴史に名を残す考古学者として有名になるだろう。
私は古代の文字を専門に研究している博士に解読を依頼した。
「少し時間はかかるでしょうが、絶対に解読しますよ」
と心強い返事を頂いた。

その後もいくつもの文明の痕跡や新たな文字が発見されていき、壁を壊していたチームからも「ついに内部に通じました」と連絡が入った。なんとうれしいことだろう。
早速我々調査団は人1人がやっと入れる穴から内部への潜入を試みたのだ。
内部には、金属でできた筒状のものが大量に並べてあった。やはり墓のようだ。我々はその一体を持ち帰って詳しく調査することにした。今夜は自宅に持ち帰って眺めていよう。これは発掘者の特典だな、ふふん。

そしてその夜、ついにあの最初に発見された文字板が解読されたという連絡があった。
なんと書いてあるのだろう、王の名前か、それともこの巨大遺跡の解説なのか、ああ待ち切れない。

解読を依頼した博士からの手紙にはこう書いてあった。
「 ここは高レベル放射性廃棄物の地層処分施設である。 10万年間発掘を禁止する。」

なんということだ、
一体この施設ができてから今が何年後なのかわからないじゃないか!
だいたい高レベル放射性廃棄物ってなんだよ。
しかたないな、明日知り合いの科学者に聞いてみよう。

しかし…
かわいそうな考古学者は二度と目覚める事はなかった。

(「100,000年後の安全」という映画にインスパイアされて書いた作品です。未来の考古学者のためにも脱原発を。)

Pages書類にURLを書き込むとSafariが開いちゃう

たまにMacintoshの話題。
というか自分が解決したことの覚書ですが、
きっと誰かの役に立つと思うので記録しておきます。

いわゆるワープロの書類で圧倒的なシェアを誇る
ワードさんの使い方については山ほど解説が見つかるでしょうけれど、
マイノリティであるPagesさんのユーザーは、
悩み始めるとなかなか答えに辿り着けません。

私の悩みは、
書類に「http://」で始まる文字列を打ち込むと、勝手にハイパーリンクされて、
ただ文字列を編集したいだけなのに、
うまく端っこをクリックしないと編集も移動もできない、
という状況に陥っていました。

メニューの「挿入」にハイパーリンクの項目はあるけれど、
その解除はここではできなさそう…。
散々ググっても解決せず、
もしや、と思って「インスペクタ」を開いてみました。

うん、あったね、ここだったね。
困った時にはインスペクタだよね。
Pagesさん。

念のために一応書いておきますが、
httpから始まる文字列をドラッグするのはなかなか技術的に難しいので、
画面を拡大して端っこを反転させてからコマンド+Aにすると、
うまいことその部分が選択できます。
そうすると、
デフォルトで「ハイパーリンクとして使用」にチェックが入っている状態になりますので、
個別に設定することもできます。

わかってみればなーんだ、ということですが、
ひとりで悶々と何年も悩み続けたことだったので、
ちょっと書かずにいられない気分でした!

心のコンパスに従って生きていたら、いろんなことが見えてきました。