とても繊細なわたし〜HSP〜


久しぶりに頭痛です。すごくズキズキするわけじゃないけど、重たい。
OL
おそらく原因は新しいレッスン会場だと思われます。
ダンスなどのレッスンもできるように、コンクリートの床に少しクッション性のある床材を貼ってあるのですが、その接着剤のにおいがここ数日ちょっと気になっていました。


化学物質のにおいに敏感なわたし

はじめは気のせいかな?と思っていたのですが、レッスン室にいる時間が長くなると頭痛がしてくるので、これはやっぱりこの接着剤のにおいが原因だろうと思って、スタッフに換気をお願いしました。

こういうことは初めてじゃないんだよなぁ…
クリキンディにとっては耐え難いにおいに感じても、まわりの人は「え?そう言われればちょっとにおうかもね?」ぐらいな反応のことが多くて、いつも孤独感を味わっていました。

例えば…
イラスト作成用
職場の人たちと一緒によく行っていたランチのお店がある日改装しまして、改装オープン日にケーキを食べに行ったらば、私の頼んだチョコレートケーキがシンナー臭くて食べられない!
一緒に行った人たちに味見してもらったら「えー?洋酒の香りじゃないの?」と言われて倒れそうになったことがあります。

また、以前こんな記事にも書いたのですが、震災後しばらく経ってから、エアコンがにおいはじめた時にも、まわりの人の反応は薄く、まわりの人たちとの距離がどんどん遠くなっていくのを感じていました。
今でも「放射能ってにおうよね?」に同意してくれた人にはまだ出会っていません。

思えば、子供の頃から乗り物がとにかく苦手で、すぐに車酔いしてしまうのですが、においがきっかけになることはしょっちゅうでした。
ガソリン、煙草、芳香剤、ポマードなどなど。今でも船の重油のにおいは本当に一瞬で気持ち悪くなります。


HSPって言うらしい

どうも、他の人があまり感じない微妙なにおいや味や音を、敏感に感じ取ってしまう人種、と言っていいかどうかわかりませんが、いわゆる「カナリア」的な性質を持った人というのは5人に1人いるのだそうです。

HSPは、The Highly Sensitive Person の略だそうです。
超敏感な人って感じなのかな?
こんなサイトがあります。
HSPの傾向があるかどうかのチェックポイントもありますのでどうぞ。

http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html

この言葉はまったく知らなかったのですが、これから認知度は上がっていきそうな感じかな?
先日、本屋さんで探し物をしている時に、パッと目について買ってしまった本がこちら。

この表紙がまたよく表してるわぁ。青い顔!アバターかっ!?
この本でHSPという概念を知り、どうもこれは私のことらしいと気づきました。

これは先天的な性質ももちろんあるのですが、後天的な要素もあるようで、一言でHSPと言っても人それぞれみたいです。


HSPが世界を救う

私がなにかにおう、とか味がおかしいとか、音がするとか言うと、いつも母から「あんたは敏感すぎるのよ」と言われていたのですが、この本を読ませたら、どうやら母自身もこのような傾向があると気づいた模様…

HSPの人たちは生き延びるために、人より敏感なセンサーを持つことを選んだのだと思います。
だから、誰よりも早く「健康に害がありそうなにおいや味」に気づくし、「自分の安全、安心を脅かす人やもの」に気づくのも早いです。

この概念を知った今なら、「今日は床の接着剤で頭が痛い」という私のことをわかってもらえるだろうと思ったのですが、母から出た言葉は「そんなことで頭が痛くならないように対処をしなくちゃいけないねー」でした。

おいおい!それ逆だろっ!
確かにHSPは少数派です。
「まわりの大多数の人がなんともないのだから、あんたも多数派と同じようにならなくちゃね」っていう理論はおかしいですよね。
他の人よりセンサーの目盛りの単位が小さいから「健康を損なうもの」に誰より早く気づいているわけです。人類の存続のためには、環境を変えるべきですよね。
大多数の人が気づく頃にはHSPはもう死んでるかもしれません。
せっかく高性能のセンサーを持ってる人が近くにいるんだから、もっと大事にしてほしいわぁ〜


傾向と対策

参考までに、今までに私が感じていたHSPな部分を書き残してみます。
似たようなことで生きづらさを感じている人の参考になればと思います。

・夜布団に入ってから寝付くまでに30分以上かかる。
・だから保育園のお昼寝が苦行だった。
・誰かと会う前に話す内容をずっと頭の中でリハーサルしている。
・誰かと会話した後に、その内容がずっと頭でループしている。
・他の人が感じない低周波がつらくて3日で引っ越したことがある。
・見えないものも時々感じちゃう。
・紙コップに熱いお茶を淹れると化学薬品の味がして飲めない。
・古い食材はおいしくない。
・というか食べること自体が結構苦行。
・給食はいつも昼休みまで残されて泣きながら食べてた。
・ハプニング映像番組を見て笑う人の気持ちが理解できない。
・人が転んだりする映像を見ただけで自分も苦しくなる。
・悪い方の想像力が半端なくたくましい。
・飛行機のアナウンスで「この先揺れが予想されます」と言われただけで酔う。
・心を許せる友人がとにかく少ない。
・家に人を呼ぶのは苦手。
・自分の人生から刺激を取り除きたい。
・ひとりで集中してなにかを作るのが好き。
・集中してる時に邪魔されるのが何よりつらい。

なにより一番辛かったのは、そんな自分がなかなか理解してもらえず、孤独であったことかもしれません。
カナリア同士なら共感できそうなものですが、お互いに他人が苦手なので友達になりにくいんですね。

だから、HSPの人は自然の中にいるのが好きです。クリキンディは森のにおいが大好き!
ひとりでいるのも苦じゃないし、他のことを考えずに済むような、作業に没頭できる時間がとても好きなんです。
革細工や編み物をしている時間は、私にとっては瞑想タイムと言ってもいいかもしれません。
こうしてブログを書くのも、センサーの針がぶんぶん揺れているのを整理して収めるのに役立っていたのかも、と思います。

あ、ちなみに頭痛の対処もしてますよ。
要するに身体によくないものを取り込んでしまったがゆえの反応なので、暖かくして循環をよくして解毒が早まるように、水分をとったりミネラル補給したりストレッチをしたりします。

生きづらさを感じている同類の方へ。
この概念を持つだけで楽になることもあると思います。
地球や人類を守る能力があるのだ、と思えば少し人生観が変わるかもしれません。


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