今年も全国各地で頻繁に大雨の報道が聞こえてきます。
ゲリラ豪雨という名称さえもすでに当たり前のようになっていますが、
やっぱりこれは異常気象ですよね。
クリキンディがまだ若かった頃、
宮城県で大きな水害がありました。
1986年8月4日〜5日にかけて降り続いた雨のため、
「8.5豪雨」と呼ばれています。
あの時外を眺めながら「水道の蛇口を全開にしたまま降り続いているみたいだー」と思った記憶があります。
ですが、振り返ってみれば、降り始めからの総雨量は400mmちょっとだったんですね。
あれから「過去最高記録」だった雨量はいとも簡単に塗り替えられ続けて、
今年四国地方に被害をもたらした雨は、
降り始めからの総雨量が1000mmを超えました。
(気象庁のこんなデータページもありますのでご参考にどうぞ。)
被害に遭われ、大変な思いをされた方々には心よりお見舞い申し上げます。
各自治体では様々な天候にも対応すべく、いろいろな対策を講じているはずですが、
でもそれが「想定外」であれば、どんなにがんばって準備をしても間に合いません。
ギネス記録がどんどん更新されるように、
人間の本能が「記録破り」を求めてしまうんでしょうかね?
誰も被害に遭いたいなんて思っていないはずなのに…
はず……?
本当にそうなんでしょうか。
台風が近づくとテンションが上がる人、時々いますよね?
昨日、クリキンディの住んでいるエリアでは雷雨だったので、
万が一停電したら困ると思って、バスタブにお水を溜めたり、ろうそくの準備などをしていたのですが、
うちに滞在している女子大生が、
「わー!停電するかな?」とうれしそうにはしゃいでいるのを見て、
「おいおい…」とたしなめながら、これが本能なのかもしれない、と感じていました。
命に関わるような体験をした人にとってはトラウマになる災害でも、
命に関わらない体験であれば、刺激的なイベントという位置づけになるのかもしれません。
遊園地の絶叫系の乗り物がいい例でしょうね。
ドキドキしたいんですよ、人間は。
旅に出て、ずーっと同じ風景を見ていれば飽きるように、
想定外のものやサプライズに喜びを感じる生き物なんですね。
そして、
「はぁ?400mmなんて大した事ないじゃん、うちは1000mm超えたんだぜ」
って、言いたくなる気持ちもわかりますよね。
お年寄りが病気自慢するのも同じ気持ちかもしれません。
「私の方がもっとひどいのよ」っていう「辛さ指数」すらも
人間のプライドを満足させるネタになっちゃいます。
そんな風に考えると、
これからも地球上の災害の規模は大きくなる一方のような気がしてきちゃいます…
歴史は繰り返すと言いますから、もしかしたらその流れで「ムー大陸」や「アトランティス大陸」は沈んでしまったんでしょうか。
「沈む直前にオセロ全部ひっくり返したぜ!」
というストーリー、経験してみたいなぁ。