お雛様を3/3までに片付けないと嫁に行けない、という噂がありますが、片付けどころか、最早いつから飾っていないのかすら思い出せないクリキンディでございます。
福岡県の南西部に位置する、柳川市で開催されている雛祭りを訪ねてきました。
お雛様と言えば、緋毛氈を敷いた階段にお人形を飾るアレですが、つるし雛というタイプの飾りものもあるんですね。
柳川ではこれを「さげもん」と呼ぶらしいです。
いつものように、ほとんど情報がない状態で出発。現地で案内地図をゲットして、偶然のミラクルな出会いを期待します。
いやいや、今回もちゃんと素敵なところへ導かれましたよ!
市内に入ると、「雛祭り臨時P」の看板がいくつか出てきます。
だいたい、こういう臨時Pは、メインの場所から遠いところにあるので、よほど混雑していなければ素通りします。
地図を配っていそうな場所を探しながら、ひとまず観光地の中心、柳川の川下り乗り場を目指していくと、市営の安価な有料Pがあったので、そこへ駐車。
まだ地図をゲットしていませんが、パーキングのすぐお隣にある民家で、ひな飾りを無料で一般公開されていたので、まずはそこにお邪魔してみました。
遠慮なく上がり込んでみると、いやもうすごいのなんの!
バチバチ写真を撮りまくっていると、後から「すみませんがお写真は一枚程度にしていただけませんか…」とお声がけ頂き…。はっ、ごめんなさい…一般のお宅なのにね……
まぁ…せっかく写真を撮らせて頂いたのでご紹介。
写真からはこの規模が伝わっていないと思いますが、とにかくその数の多いこと多いこと!
1階のお部屋4つをぶち抜いて、すべてのスペースに所狭しと飾ってあります。玄関や階段、お庭にまで!!
「毎年配置を変えているので、次はどう飾ろうか、って悩むんですよ」と奥様。
いやぁ、そりゃ誰でも悩みますわ。
でも悩んだだけあって、本当に素敵にディスプレイされていました。
そこから、少し歩いてまわり、何件かでお飾りを見せて頂きましたが、
はじめに見せて頂いたお宅がもっともすごかった!
これから訪れようかと思っている方は、中心から少しはずれた場所ですが、ぜひ行ってみてください。
北原白秋記念館より先にある「古民家 北島家」さん(北島米穀店の向かい側)です。
柳川市観光協会の公式サイトはこちら。
2015年は4月3日まで開催されています。
http://www.yanagawa-net.com/sagemon.html
ちなみに、柳川の名物は「うなぎ」です。
昔はここの川でたくさん、うなぎがとれたらしいですが、現在では養殖うなぎに変わってしまったようです。
今日は柳川屋さんで「ひつまぶし」を食べてみました!うまかったー!
ひつまぶしと言えば名古屋。なので柳川でこれを食べられるお店はあまりありません。
もうひとつ、ぶらぶら歩いていて見つけたのが、
坂田屋の「まり音」という和菓子。
素敵なパッケージには、「和トリュフ」と書いてあり、いったいどんな味なんだろう?と気になって見ていたら、試食させてくれました。
う、うまいぞ!これ!!もう迷わず購入。
細長いパッケージを開くと、ちょうどトリュフ大の丸いものが、ひとつひとつ包んであります。
中心にはマカデミアナッツが一個入っていて、その外側をほろほろと崩れるきな粉のようなもので包んでありました。
これは、お抹茶にもコーヒーにも合うわー。
7個入っていて540円、とお値段もお手頃。
大変残念ですが、「日持ち」の関係で、ここ柳川の沖端店と、上町の本店以外では売っていません。
ネット販売もしていないそうです。
食べたい人は柳川に行くべし!
おまけにもうひとつ、観光情報を。
戦国時代にこのあたりを治めていた、柳川藩主立花家の邸宅「御花」(おはな)が公開されています。
現在では、建物や中庭、当時の宝物の公開だけでなく、レストランや披露宴会場もあり、
今日は偶然ウエディングドレスを着て前撮りしている花嫁さんにも会えました。
こういう昔の豪邸とかを見ると、本当に庶民とはまるで違う暮らしをしていたんだろうなぁと思います。
人間はねー、平等じゃないですYO!
生まれながらに不平等を背負ってるんだなぁ。ちっ。
まいっか。楽しい日帰り旅となりました。
むろんこの後は温泉に入って帰りました。
橋の真ん中が上下する「昇開橋」(しょうかいきょう)を目の前で見られる、源泉掛け流しの
「大川昇開橋温泉」
http://shokaikyo.com
少々古いですが、とてもお湯の質のいい温泉でした!