和風総本家(TV東京系列)という番組が好きでよく見ていますが、
その中で紹介された馬場水車場のお線香を入手しましたのでご報告。
そんなのいつ放送されたんだよ!と思った方、すみません、
私はつい先日見たのですが、どうやら一年前の正月に放映されたものの再放送だったようです。
でも、再放送であっても情報が古びてないところが和風総本家のいいところかも。
馬場水車場のお線香は、福岡県八女市に古くからある、完全に自然素材だけを使った手作りのお線香です。
杉の葉を乾燥させて水車の力で細かく砕き、タブの葉と合わせて練って棒状に形成します。
ご夫婦ふたりだけでの手作業はとても大変そうですが、
この文化は途絶えさせちゃいけないなぁと思いました。
馬場水車場さんの他にはもう1軒しか残っていないのだそうです。
とりあえず、ネット販売もあるのですが、
やっぱり実際ににおいを確かめたいじゃないですか。
しかも福岡で作っているのならば、きっとうちの近くにも販売店があるはず。
と思って探してみたら、八女市内の「うなぎの寝床」というお店が見つかりました。
さっそくドライブがてら訪ねてみましたが、
これはナビがないと絶対たどり着けないぜー!という場所でした。
しかも歴史のありそうな旧寺崎邸というお屋敷の中にあって、入り口も小さくてわかりにくい〜!
しかし入ってみれば、かなり広いスペースにとてもセンスよく様々な商品が展示してあります。
どうやら、このお店は福岡筑後地方のアンテナショップとして、
地域に残る素敵な商品を厳選して扱っているようでした。
時間もなかったので商品をすべて見たわけではありませんが、
基本的には、合成着色料、合成調味料、合成の香料などをなるべく使わない商品や、
昔ながらの質のいい商品をセレクトしているように感じました。
さて、馬場水車場のお線香ですが、
見た目はまあ普通のお線香です。色は黄土色。
そして、その香りは本当に化学的なものがなにも入っていないとわかる自然の葉っぱの香りです。
(写真をクリックするとうなぎの寝床のショップページに飛びます。)
最近は柔軟剤の香料が問題になっていたりしますが、
ああいう香りが嫌いな人は、きっとこのお線香の香りに癒されるんじゃないかなぁ。
火をつけてみると、今まで使ってきたお線香とは全然違います。
例えていうなら焚き火の香りに近いかも。
ああ、これが自然の香りなんだな、と思い出させてくれるといえばいいでしょうか。
柔軟剤の香りが気にならない人、香料を含んだお線香や合成のアロマ香料が好き、普段から香水やコロンを使っている人、車やトイレに消臭効果をうたった香料を使っている人にはまったく向きません。
秋の野焼きの香りが大好きというような人にオススメです。
この「うなぎの寝床」がある八女市には、とてもレトロでフォトジェニックな八女福島の町並みもありますし、
八女茶という緑茶の産地でもあります。
また黒木の藤の花は一見の価値アリです。
福岡を訪ねる際にはぜひ寄ってみてくださいね。