福岡県のやや北より、宗像(むなかた)地区に、2017年の世界遺産候補となっているところがあります。
沖合約60キロの場所にある「沖ノ島」をメインに、宗像三女神を祀った神社と、それに関する古墳群。
沖ノ島は、現在でも女人禁制を守っており、そこで発見された宝物の数の多さ(約10万点!)から「海の正倉院」と呼ばれているほど。
九州国立博物館で3/5まで「宗像・沖ノ島と大和朝廷」と題した特別展が開かれているというので、太宰府天満宮に参拝かたがた行ってきました。
ちなみに太宰府の「飛梅」と名付けられた、菅原道眞ゆかりの梅の木は、すでに数輪、開花していましたよー。12月に開花するのは20年ぶりだとか。
太宰府天満宮
九州国立博物館は、太宰府天満宮の敷地内から、山の斜面に沿って作られたエスカレーターに乗って行くことができますが、今回は渋滞を避けて、直接博物館のパーキングに向かいました。
もうお正月は過ぎていますが、3連休とあって、とにかく車も人も多い!
3が日はもっともっと大変な混雑だったようです。
参道の突き当たりにある撫で牛は行列ができていましたが、
ここの他にも何頭か牛さんや麒麟さんなどがいますので、無理に並ばなくてもいいんですよ。
また、参拝後に「梅が枝餅」のお店に並ぶ方も多いですが、
「行列ができているお店はおいしいはずだ」と思って長い列に並ぶことはないです。
だいたいどこも似たような味ですから、誰も並んでいないお店でどうぞ。
三角縁神獣鏡は工業製品?
さて、特別展。
まずは古墳から発掘された埴輪がたくさん展示されています。
埴輪自体はさほど珍しいものではないですが、ミニチュアのものが結構ありました。
子供のおもちゃ?と思うような小ささと稚拙な感じがなんとも不思議です。
鉄製の刀や勾玉、ガラス製のビーズ、ものすごく繊細な金細工など、いろいろある中で、
どうしても違和感がぬぐえなかったものがあります。
それが「三角縁神獣鏡」に代表される、いわゆる鏡の展示。
いろんな博物館に展示されているので、一度ぐらいは見たことがある人も多いと思います。
なぜ違和感だったのかと言うと、
そこまでの順路で見たものと、明らかに完成度が違うんです。
例えば、埴輪や土器などには、人の手で作ったとわかる指のあとが残っていたりしますし、
きれいな丸や四角ではなく、どれも必ず歪みがあります。
とても細かい金細工の指輪でさえ、明らかに手づくりとわかる歪みがあります。
でも神獣鏡は、真円なんですよ。
しかも、ただ装飾の模様があるわけではなく、きっちり正確に目盛りのような模様が刻まれています。
目分量で書いた模様とはまったく違います。工業製品に見えるんですよねー。
これが同じ時代の遺跡から出てきているんだろうか?と疑いたくなる感じ。
これらの鏡については、はやし浩司さんという研究家の方が、すごく面白い考察をされていますので、
ぜひ時間のある時にご覧ください。
https://youtu.be/FeuUvJzTU6U
古事記と日本書紀
宗像三女神が祀られているということははじめに書きましたが、いったい誰?と思う方もいるかもしれませんね。
博物館内には、展示物と関係のありそうな部分を、日本書紀と照らし合わせてわかりやすくパネルにしてありました。
須佐之男命(すさのおのみこと)の十握剣(とつかのつるぎ)を、譲り受けた天照大神が、泉で剣を清め、そこから生まれたと言われるのが、田心姫(たごりひめ)、湍津姫(たぎつひめ)、市杵嶋姫(いちきしまひめ)の三人。
この話の解釈は置いておいて、古事記と日本書紀では、この説明が少し違うことになっています。
古事記と日本書紀は、日本の歴史書と言われていますが、ちゃんと両方を読み比べると、年代や天皇の名前など、あちこち食い違いがあるんですね。
書かれた時代が違うのかなと思いきや、完成した時期が、ほんの8年しか違わない!
いったいなぜ?という長年の疑問にスッキリ答えてくれたのが、第73世竹内宿禰の竹内睦泰さん。
国内向けに書かれたのが「古事記」
対外的に(主に中国に向けて)編集されたのが「日本書紀」だそうですよ、皆さん!
つまり、基本的に正しいことを書いてあるのが古事記(ただし暗喩的な表現も多く、解釈が難しい)なんだけど、外交のために、少し誇張を加えて日本のことを紹介する読み物が必要だったために、日本書紀が編纂されたんですって。
なにそれー!ですよね。
竹内睦泰さんは、長年のタブーを破っていろんなことを伝えようとされていて、本の執筆のみならず、Youtubeの番組にも結構出演されていますので、こちらも見てみてくださいね。
時代は水瓶座へ
一時期アセンションという言葉が流行っていましたが、はっきりと認識できなくてもジワジワ動いているらしいですよ。
そしてもうひとつ、ここ数年言われ始めているのが、地球が魚座の時代から水瓶座の時代に移るという話。
それだけ聞いてもいったいなんのこと?という感じですが、
だいたい2000年ごとに、時代が移行していっていて、それぞれの時代の大きな特徴があるのだそうです。
まだ説明できるほど知識がないので解説はしませんが、
竹内睦泰さんの話を聞いていると、まさに魚座から水瓶座に変わろうとしていると感じます。
トランプ氏も、まさにそういう時代の寵児的なホロスコープを持っているそうですよ。
2017年、きっとどんどんいろんなことが加速していくんだろうなとちょっと楽しみです。
「2017の世界遺産候補「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群」への1件のフィードバック