古民家再生


もはやだいぶ驚かなくなってきたけれど、
それでもやっぱりちょっと「わ!」と思ったお話を。

一旦九州へ移住したものの、
まだ宮城に残っている母親を呼び寄せなくてはいけないので、
住む場所をちょっと悩み中です。

今借りているアパートは、2DKなので、
ここに母にも入ってもらおうと思っていたんですが、
「もう年だしこれが終の住処になると考えたら狭いアパートはイヤだ」
と言い出しました。
まだこちらでほとんど収入のないクリキンディ、
アパート契約が1年以上住まないと違約金を払わなくてはいけないこともあるので、
とりあえず一旦ここに仮住まいしてからまた引越せばいいじゃん、
と提案すると、
「もう引越は一度でいい、疲れた」とおっしゃる。

うーむ困った。
悩んでいてもしょうがないので、
とりあえず不動産やさんに相談してみて、いくつか物件を見せてもらったのですが、
その中で、ちょっと家賃は高いけど素敵なマンションがあり、かなり気持ちが惹かれていました。

なんとなくその迷いが夢にも影響したんでしょうね、
朝方、部屋の掃除をしている夢を見ていました。

そして目が覚めた時に、ふと思ったんです。
不動産やさんには、「防音のことを考えて、鉄骨、または鉄筋の部屋を探したい」と伝えていたのですが、
年老いた母親を、コンクリートの家に住まわせたくない、
という思いが急に沸いてきたんです。
今、母が元気でいられるのは、
古くて寒いけれど、木造の庭付きの家に住んでいたからじゃないかと思うのです。
私自身も、木や土に囲まれて生きたいと思っています。
うーん、家探しの方向を再度考え直すか、とまた後戻りしたような気分になっていました。

そして今日の午後、
昨日見かけた風景がどうしても気になったので、
少し早めに家を出て仕事に向かったのですが、
その道が意外に混雑していてなんだかちっとも進みません。
まだ時間に余裕があるので、思い切ってまったく通ったことのない道を遠回りしてみることにしました。

すると道端に「古民家再生」の看板を発見。
んんん?これは今朝の「木造の家」への思いへの答えか?
こりゃまた早い展開だなぁ、と思いつつ展示場へ入ってみました。

あれ?残念ながら定休日!
なーんだ、そうそううまくはいかないよね。
と思ったら、「何かご用ですか?」とおじさんに声をかけられました。
「あ、看板を見かけたので来てみたんですがお休みなんですね」
「ええ、でもせっかくですから、寒いですけどご覧になりますか?」って鍵を開けてくれました。

聞けば、そのおじさんは、たまたま車の修理の用事があって、
お休みだけど来ていたそうで、
クリキンディがここを通るのが30分後だったら出会えていません。
名刺を頂いてみたら、社長さんじゃないっすか!

はいはい、
もうたまたま、じゃないですね。
「必然」決定です。

ちょっと前に出会ったロハスな美容室の店長さんと同じにおいがします。
家作りにそれはそれは素敵なこだわりを持っていらっしゃいました。
お話を伺うと、家作りだけでなく、
人生の楽しみ方へのこだわりも感じます。
こういう方と出会うと、本当に前向きに元気をもらえます。

今、家を建てるのは難しいけれど、住まいを探していることを伝えると、
探してみましょうね、と言っていただけました。

ここ数年、本当にこういうタイミングでものごとが動くことが多くて、
「偶然じゃない、必然だ」と思うのですが、
修行の足りないクリキンディは、やっぱりまだびっくりしちゃいます。

さて、どんな素敵な家に出会えるんでしょうね。
楽しみがひとつ増えました!


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