移住しました その18「ミラクル三昧の旅が教えてくれたこと」


2013年秋、今までに積み上げたものを一旦ゼロにして、ついに宮城での仕事を終了させました。
すぐにでもここを離れたい気持ちはありましたが、
次の仕事がはじまる12月までに引越をすることに決めて、クリキンディの「大人の秋休み」が始まりました。

最初の旅は、森のトトロの仲間たちと「お伊勢参り」をメインにした霊場巡りのツァーです。
すでに宮城を離れていた仲間も集合して、4泊5日のレンタカードライブを企画。

もう企画段階から、いろんなミラクルだらけ。

例えば、現地集合のため、それぞれの交通手配もバラバラだったのですが、
うまいこと「残り1席」が予約できちゃったとか、
急遽1名メンバーが増えたことで、予約していた宿がむしろうまいことハマったり、
あらゆることがスムーズに運んでいきます。

そして旅が始まってからも次々にいろんなことが起こります。
あまりにたくさんあったので、もうすっかり忘れちゃってますが、
実はあらかじめ「奇跡が起きるかもね」とみんなが予測していたことがありました。

時を遡ること4年、2009年に人力車で日本一周している青年がいまして、
彼が宮城を訪れた際に、クリキンディが道ばたで声をかけ、
そのまま森のトトロのところに連れて行き、トトロ家に数日滞在したことがあったんです。
その後、彼は旅の続きに出発し、それ以降交流のないままに時は過ぎ去っていましたが、
伊勢神宮の周辺で人力車の仕事をしているらしい、ということはわかっていました。

「連絡とってみる?」
「んー、あえて連絡とらないでみようよ、遷宮の混雑した伊勢で出会えたら本当にすごい奇跡だよねー」

私たちが伊勢を訪ねた日は、ちょうど遷宮関連のお祭りで山車が出ており、
境内はとても混雑していました。
人の波を縫うように歩いていると、人力車の彼が、(境内なので)人力車をひかずに、
目の前からまっすぐ歩いてくるところでした。

すでにミラクル三昧の私たちは、「うん、やっぱりね。会えると思ってたよ。」
と少し驚きつつ、納得の気分だったのでした。

また、もうひとつ、忘れられないミラクルがありました。
4泊5日の旅の行程を決める時に、
遷宮で混んでいる伊勢に宿をとらず、松阪市に予約してあったのですが、
まさにその日、松阪市のライブハウスでクリキンディの親友がライブをしていることが判明。

この親友はもちろん宮城在住で、もう30年以上の付き合いです。
お互いに音楽の道を志し、授業から職場までずっと一緒に過ごしてきたのですが、
ここ数年、なんとなく疎遠になっていて、
放射能のことや移住のことをちゃんと伝えられないままフェイドアウトしてしまったことが、
心の片隅に引っかかっていました。
その友人が、宮城から800kmも離れた場所でライブをするのも滅多にないことですし、
クリキンディはどちらかと言えば旅好きだけれど、
松阪市を訪れることは、おそらく一生に一度しかないだろうと思われます。
その日が一致するなんて、もう必然としか思えません。

森の仲間たちにも付き合ってもらい、
ライブを見に行って親友と話し足りなかったことをいろいろ話すことができました。
この時に親友が語ってくれたもうひとつのミラクルも、それはそれはすごい話で、
人の縁と出会うタイミングは、偶然なんかじゃなく、必然なんだよねと頷き合ったのでした。

「移住しました その11」で、人生はドラクエみたいなものかもね、と書きましたが、
プレイしたことのない方のために軽く説明してみますね。
一作目のドラゴンクエストは主人公ひとりだけで、敵を倒して経験値を稼ぎ、
町の人に話しかけることでいろんなヒントをもらって、謎解きをしてゴールを目指す、
というストーリーでした。
シリーズが増えるごとに、旅の仲間がどんどん増えていき、
終いには敵であるモンスターまでも仲間になっちゃうのですが、
基本的に「プレイヤー」はひとりだけです。

その後、インターネット回線の充実により、ネットワーク上で、
他のプレーヤーとチームを組むことのできるゲームが生まれました。
複数のプレーヤーが同じフィールドで、チャットしながらゴールを目指すなんて、
まるで人生そのものじゃないですか!!

(あ、今思い出した!
ドラクエをはじめてプレイした時に、このゲームについて語り合える友人がひとりだけいました。
それが前述の松阪で再会した親友でした。ああ、もうほんとに人生布石だらけだね。)

というわけでネットゲームの話に戻りますが、
チームを組んだ仲間によって、その後のゲーム展開が大きく左右されます。
クリキンディが今回、お伊勢参りツァーで組んだ森の仲間たちの場合、
キャラクターである三次元の私たちを、コントローラで操作しているプレーヤーたちが、
横の繋がりを持っていたとしか思えないミラクルっぷりでした。

例えば、誰かがお腹が空いたから「柿の葉寿司」食べたい!と言えば、
山の中の国道に突然「柿の葉寿司」のお店が現れるとか、
誰かがトイレに行きたいと言えば、すぐに現れるとか…
また、ちょうど台風が来ていたのですが、ほとんど傘をささずに歩けたり、
むしろそのおかげでゆっくり過ごせたり、
誰かの思いつきで予定外の場所へ行ってみたら、すごく面白いものを見つけたり。

この時間と空間を共有したことで、
「人生の流れに乗る」ことがこんなにも楽しくスムーズであることを、
この時のメンバー全員が感じたと思います。
いろんなことが「必然」であって、どんな小さな出来事にもちゃんと意味があることや、
守護霊と呼ぶのか、ハイヤーセルフと呼ぶのかわからないけれど、
その存在を信頼することで、ちゃんとストーリーは展開すること、
なにより、自分の人生は間違っていなかった、と思えたことは大きな収穫でした。

移住と言う選択をしたことで、人生の大きな岐路に立っていたクリキンディ、
当然のように、様々な不安を抱えていましたが、
この旅のおかげで、いっぺんにいろんな不安が吹き飛んでしまった気がします。

お金もない、仕事もない、黄砂もPM2.5もあるけど、
大丈夫、ちゃんと必要な情報はちょうどいいタイミングでやってくるし、
私が誰かに伝えるべき情報があれば、ちょうどいいタイミングで出会える。
そんな風に自分の人生を信頼できると、なんと心が軽くなることでしょう!

さぁ、このまま流れに乗り続けて、無事に移住まで進めるのでしょうか?

その19につづく


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