移住しました その6「お試し九州旅行」

2012年になり、一向に明るい兆しを感じられないまま、
クリキンディは体調不良だけでなく、だんだん鬱状態に陥っていきました。
生きているだけで、一歩歩くごとに体力と気力を奪われる…
そう、まるでこの町はドラクエの「毒の沼地」のようだ!
本気でそう感じていました。

しかし、この体調不良が本当に放射能によるものなのか、
それともネガティブな思い込みによるものなのか一度確かめたい。
そこで母と二人で九州旅行を企画しました。
10年ぶりに親類にも会って、移住に関する情報も集めたいと思っての旅行でした。

はじめに降り立ったのは熊本空港。
そこから阿蘇の麓までレンタカーで移動したのですが、
もうその途中で何度もトイレに行きたくなる。

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今私がしたいこと

お正月、仕事がお休みという方は多いと思います。
休暇に入ってから皆さん何をしているんでしょうね。
とにかく寝て、昼酒を飲んで、お餅を食べて、また寝て、同窓会でまた飲んで…となんて人もいれば、
「嫁は一番くつろげない時期なのよ」という人もいるかも。

普段は忙しくてなかなかやりたいことができない、
時間があればあれもやりたいこれもやりたい…
と思っていること、皆さんありますよね?

では、お正月休み、やりたいと思っていたことの何割消化できたでしょうか?

クリキンディの「やりたいことリスト」の何番目かに
「アルバム整理をしたい」が入っていました。
上位から順にやりたいことをだいたいやってきて、
いざ「アルバム整理」の順番が来てみると、
時間もあるし、材料(アルバム台紙)もあるし、拡げる場所もあるのに、
なかなか手が伸びません。

なんでしょうね、ずっとやりたかったことなのに。

本当にやりたかったんでしょうか、私。

もしかしたら、これはやりたいことではなくて、
「やらなくちゃいけないことリスト」だったのかも。

「やらなくちゃいけないことリスト」というのは、
ほとんどが仕事関係だったり、義務的なことだったり、期限付きのものが多く入っています。
はっきり言ってしまえば「やりたくないものリスト」と言ってもいいと思います。

アルバム整理は期限があるわけではないので、
間違って「やりたいことリスト」に入れてしまったのかもしれません。

年の初めに、人はいろんな願い事を思います。
抱負を立てる人も多いと思いますが、
それが「自分のやりたいこと」なのか「本当はやりたくないけどやらなくちゃいけないこと」なのか、
混同しているケースって結構あるように思います。

例えば「今年こそ料理が上手になりたい」とか「断捨離して部屋をきれいにする」とかいう抱負の場合、
本当に料理や掃除が好きな人ならこんな目標立てませんよね。
だって自然にできちゃうことだから。
本音を言えば、「誰かが作ってくれたおいしいものを食べたい」
「誰かがきれいに掃除してくれないかな」
ってことなんだけど、
「お料理やお掃除が上手な人の方が立派な人間」だと世間的に思わされているから、
自分のことを「ダメな人間」と思いたくなくて、
こんな「やりたくないこと」を目標にしちゃうんですね。

でも本当はやりたくないんだ、ということに気付かないから、
「目標に向かって努力できない私はダメな人間」
というように、どんどん自分を否定していっちゃいます。

「やりたくないことなのに、こんなにがんばってエラい!」
と自分をほめてあげた方がどれだけ幸せになれるでしょう。
そのためにも、それが今本当に自分がやりたいことなのか、
やりたくないけどやらなくちゃいけないことなのか、
ちょっと立ち止まって考えてみませんか?

昨日見かけたかわいい風景をひとつご紹介しておこうと思います。

デザートのアイスクリームを食べた後、
お皿に溶けて残ったクリームを、
小学生の男の子がペロペロときれいになめちゃいました。
もちろんマナー違反ですし、ママに怒られてましたが、
本当においしかったんでしょうね。
なぜ大人がそういうことをしないのかと言えば、それがかっこ悪いことと知っているからです。
しないけれど、男の子がお皿をなめたくなる気持ちは100%理解できますよね。

まるで「自分は生まれてから一度もお皿をなめたいと思ったことない」みたいな顔で
子供を叱る大人にはなりたくないと思いませんか?
「ああ、おいしかったから残すのもったいないね、ママもなめたい!けどかっこ悪いから我慢するね」
って教えてあげることができたら、
きっとこの子は自分がやりたいことと、やらなくちゃいけないことの区別がつく大人になるかもしれません。

え?クリキンディの今年の目標ですか?
「自分の本当の気持ちに早く気付く」
ってことにしておきます。
今年も宜しくお願いします。

今年も宜しくお願いします

「行き先を 馬にまかせて ぽくぽくと…」

というわけで、今年はゆるゆると流れにまかせて歩んで行こうと思います。

年賀状は書かない主義ですが、ブログにはなんか書いておこうかと、
馬の写真あったかなぁなんてiPhotoをパラパラ見ていたら、
うってつけの写真があるじゃないですか。
2ヶ月前に乗馬した時には「来年の干支は午年」なんてまったく気付いていなかったのにね。

こんな時にはやっぱり
いろんなことが無駄無く繋がっているんだなぁとしみじみ思います。

皆様にとっていい年でありますように!

(おまけBGM)
http://youtu.be/aV2A_wU6ERk

移住しました その5「移住を勧めてくれた人」

原発事故に対して危機感を持っていた人は、日本人の何パーセントいたんでしょうね?
新聞とテレビの情報を鵜呑みにして生きている母親とは随分ケンカしました。
完全に「放射脳」のレッテルを張られ、めんどくさがられていました。
それでも、やはり心のどこかで「危険なのかも…」という気持ちは拭えなかったんだと思います。
しつこく会話を続けるうちに少しずつ態度が軟化していきました。

小さなお子さんを持った方は、移住できなくてもせめて疎開を、という話なら皆さんもよく耳にしたと思います。
母子のみが移住して父親が単身で仕事を続ける話も多く聞きました。

「残念ながら」なのか「幸いに」なのかどうかわかりませんが、
クリキンディの息子はすでに成人していましたので、
母子に手を差し伸べる機関には縁がありません。

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心のコンパスに従って生きていたら、いろんなことが見えてきました。