「オーパーツ」という言葉もだいぶ広まってきた感がありますが、
なにそれ?という方に簡単に説明しますと、
「任天堂ゲームボーイが100年前の日付で小学校のタイムカプセルから出てきた」
みたいなことになります。
つまり、その時代にはあり得ないと思われているものが、なぜかその時代の遺跡から発掘されちゃった時に、
オーパーツ(out of place artifacts)と呼ばれます。
このオーパーツを調べていくと、
もしかしたら、私たちが習ったような原始時代から人類の歴史が始まっているわけじゃなく、
すでに高度な文明が何度かあって、滅びて、みたいな歴史があったのかもしれない、
と思い始める人が多いんですね。
そして、そんな疑問をとことん調べ尽くしては、気付いたことをYoutubeに上げまくっている
はやし浩司さんという方がいらっしゃいます。
この方のプロフィールはよく知らないのですが、
「自分は無名なので、いくら証拠をあげてもなかなか信じてもらえない」
と動画で嘆いていらっしゃったので、何かの専門家というわけではないのでしょうね。
ただ、その検証方法はなかなか他の人が気付かない視点であることも多く、
とても興味深い結果がたくさん出ています。
すでに1000本以上の動画をアップしていらっしゃるので、
とてもすべてを見ることはできませんが、
その中で「銅鏡」についてとても面白い考察をされていたのでご紹介します。
(長いので32分頃から再生の設定をしています)
「銅鏡」または「神獣鏡」などの名前で私たちは「鏡」であると習ってきました。
確かに、一生懸命磨いたらなんとなく自分の顔の輪郭ぐらいは見えるけど、
これを鏡として使うってどうなのよ?って思いませんでしたか。
ああ、昔は原始的な技術しかないから、こんなものでも鏡として利用されるわけね…って。
でも大切なのは、模様が書かれている面だったんですよ!
だって、鏡の裏面の飾りなのだとしたら、どんな模様でもいいはずなのに、
銅鏡や神獣鏡には、ほとんどある特定の同じような模様がデザインされているって、おかしいと思いませんか?
はやしさんが研究材料として取り上げたのは、
ボストン美術館所蔵のもので、「錆などがなく保存状態が良さそうだったので選んだ」とおっしゃってます。
最初に注目したのが、真ん中の半球状の部分。
日本の博物館や美術館にある銅鏡、神獣鏡は、ほとんどがこの部分に穴が開けられていて、紐が通してあります。
この半球に錆のような傷のような部分があるのですが、
よく見ると、どうやら北極上空から地球を眺めた地図にそっくりじゃないか?
とはやしさんが気付いちゃったんですね。
動画を見ると、確かに細かい部分が海岸線に見えてきます。
これが本当に地球ならば、完全にオーパーツですよね。
この時代に地球が丸い事を知っている人なんかいないんですから。
そこから、まわりに書かれている模様を分析して、
これは古代のカレンダーではないだろうか、と結論づけていらっしゃいます。
この動画を見た後、九州国立博物館を訪れたクリキンディ、
神獣鏡の展示がいくつかあったので、目盛りを数えてみたり、
書かれてある模様が「これは農耕と収穫の絵じゃないのかな?」なんて思いながら楽しく見学しました。
その時の記事はこちら。
博物館なんてつまんなーいと思っているのは、
そこにあるもののことをよく知らないから、なんですね。実感。
さて、はやし浩司さんの研究、本当に面白い内容なのですが、
日本語と英語を交えて早口でしゃべっていて、
動画も、お話とちょっとタイミングが噛み合っていなかったりして、
かなり見るのに忍耐を必要とします。
彼の研究を誰かプロデュースして、DVDなり書籍にしてくれないかなぁと切に願っています。
ヒカルランドさんあたりやってくれないかなぁ…。