ディズニーはほんとうまいこと人の心をつかむよねー。
もともと映像でしかなかったミッキーマウスや白雪姫などをネタにして(ネタ言うな…!自分)テーマパークを作っちゃうだけでなく、
逆にパークをネタにして映画を作っちゃうんだからなぁ。
パイレーツオブカリビアンが映画化された時は、パークのあそこだ〜!ってわかるネタ満載でほんとに面白かったですよね。
というわけで、トゥモローランドが映画になったなら面白くないわけがないでしょ。
映画館でも鑑賞しましたが、映画館で気付かなかったネタがきっと散りばめられているに違いない!ということで復習でDVDも鑑賞。
そして、やっとストーリーを理解しました…(苦笑)
どうも私の脳みそは回転が遅いので、細かいセリフや設定が一度見たぐらいではつかめないんです。
というわけで、ここから先はネタばれも含みますので、まだ見ていない方はご注意ください。
ピンバッジのデザインがピラミッド?
まずはじめに「ん?」と思ったのが、この映画の最重要な小道具であるピンバッジです。
よく見ればデザインが2種類あるんですね。
1964年にフランクに渡されたバッジのデザインと
現代のケイシーに渡されたバッジのデザインが違います。
なぜこんな細かいところを変更したのかな…となんとなく違和感。
ストーリー上、バッジの役割が違うことは確かですが(フランクのは識別のため、ケイシーのはモニターの役割)同じでもいいのにね。
違いはTマークの上に原子核のシンボルマークがあるかないか。
この原子核シンボルは、結構そこかしこに登場します。
ディズニー映画で必ず登場する「シンデレラ城と花火」のタイトルも、
この映画では、一見シンデレラ城に見えるトゥモローランドのシルエットに原子核の形の花火が上がっていますし、
「TOMORROW LAND」の真ん中の「O」も原子核マークになっています。
これ、よく見ると原子核の後ろから後光がさしていて、なんかピラミッドみたいに見えるねー。
ついでに、ピンバッジを上下反対にすると、
やっぱりピラミッドみたいに見えるねー。
ピラミッドと言えばフリーメーソン!
あらやだ、すごい面白い映画だと思って見てたけど、なにか隠されたメッセージとかありそうじゃないですか!?
ついでに、ディズニーのサインには「666」が隠れてるという都市伝説もありますね。
二項対立に気をつけろ!
さて、この映画の一番大きなテーマとなっている、「地球を救う」解決策として、最初に布石が置かれた言葉がこれ。
「二匹の狼が戦っていました。一頭は闇と絶望で、もう一頭は光と希望。どっちが勝つでしょう。」
答えは…まぁこれはここには書かないでおきますね。映画見てなくてここまで読んじゃった人もいるかもしれないので。
クリキンディの師匠である森のトトロ氏から、二項対立は仕掛けられた罠だと教えてもらってから、なんとなく気をつけて見てみると、世の中には本当にたくさんの二項対立があふれています。
そもそも物事をふたつに分けてしまうことほど乱暴なことはないし、それではなにも解決しないんだと思います。
あ、映画の中では一応解決してますけど。(そこがこの映画の一番の裏メッセージだったりして…?)
ロボットの反乱
そしてもうひとつ、この映画のもうひとりの主人公がAA(Audio-Animatronics)と呼ばれる、いわゆる非常によくできたすごいロボット少女。
夢を持った人をリクルートするという設定なのですが、もうしょっぱなから、人間の命令をガン無視してます。
人間のコントロール下に置かれたロボットであれば、命令に背くことはしないはずなのに、
「こいつはダメだぞ」とボスに言われたにも関わらず、自分の判断で勝手にリクルートしてしまいます。
かといって、ボスがそのことを責めるわけではないんですね。信頼しているというか、しょうがねーなぁ、みたいな人間扱いです。
ロボット少女の行動は、映画を見ている観客の気持ちに寄り添っているので、なんら違和感なくストーリーは進んで行ってしまうのですが、
よくよく考えたらこれってすごいことですよ。ロボットが自分の判断で勝手に動いて地球の未来を変えちゃうわけですから。
さらに、地球の未来を見限り、大衆に絶望したボスは、もはや「夢を持った人物のリクルート」をやめ、新たなロボットに「夢を持った人物の抹殺」を命じます。
いわゆる「悪者」が登場しないこの映画。人はみな良かれと思って自分の行動を決めるわけですが、人間よりもロボットの判断の方が正しかった、というストーリー。
そして最後には感情が芽生えていたかのような描写もあり…。
ふぁー、こわいぞ、これ。
メディアの役割
映画もテレビも印刷物も、そしてネットの情報も、
人の心を動かす力があります。
それを逆手にとって利用しようとする人がいるのは周知の事実。
そこまでわかったなら、そんな謎解きすら楽しんでしまえばいいのかもしれません。
映画館で見た人も、もう一度ゆっくりDVD鑑賞してみると新たな発見があるかも。
皆さんの面白い解釈もお待ちしています。
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