嘘つきの惑星はコスプレ天国だった


私たちは子どもの頃から「嘘をついてはいけません」と言われて育ってきました。
でも、嘘をつかずに生きて行くのは絶対無理ですよね。

「宿題やったの?」
「やったよ〜」(最初のページだけだけど…)

「私のことどのくらい好き?」
「君が僕を好きと思う3倍ぐらい」(そもそも量で測れないっての…)

「どうしようかな、ちょっと予算オーバーだなぁ」
「お安くしますよ、赤字覚悟でサービスします!」(もちろんうちも儲けますけどね)

「はい、部長のご期待に沿えるようにがんばって営業かけてきます」(はぁ…こんなの欲しい人いないよ)

「うわぁ、それすごくかわいいね、似合ってるよ」(流行りに乗ってるだけで似合ってないし)
「ありがとう、安かったからつい買っちゃったの」(ほんとはすごく高かったんだけど)

「なぜ自分のT◯itterアカウントが凍結されるんですか?」
「利用規約に反しているからです」
「どの書き込みが該当しているのかちゃんと教えてください」
「利用規約に反しているからです」(偉い人から頼まれたなんて言えるわけないだろ)


テレパシーが使えたらきっと居心地が悪い

もちろん、これらは架空の会話ですが、実際にありそうだし、自分もやってることありますよね。

ちょっと想像してみてください。みんながテレパシーが使える世界を。
(うわ!かわいいな、押し倒したい〜)
(キモっ、こっちこないでハゲ!)
(あいつの腕時計かっこいいな、欲しいな)
(なんで私がこの仕事やらなきゃいけないの?あんたがやりなさいよ)
(ああ、いつまでいるんだろ、あの客、早く帰って欲しい〜)
(この人お金持ってそうだからちょっと色目使っちゃおうかな)
(ちくちょう、あいつさえいなければ…。死んでしまえばいいのに)

こわっ!!!!

大人になることって、嘘が上手につけるようになることなのかもしれませんね。
でもね、これって実は地球だけで使えるシステムらしいんです。

そもそも宇宙では、様々な情報が開示されていて、誰でもアクセスできるので、
例えば政治で今何が行われているかよくわからない、みたいなことがありません。

個人の行動や思考は「サトラレ」状態で、誰でも認識できるんですって。

そんなの自分の精神状態が耐えられる気がしませんよね。
でも、よく考えたらそんな浅ましいことを考えているのは自分だけじゃないんだ、みんなそうだった、ということもわかるわけです。


地球というアトラクション

自分の思考と、表現している言葉が違うのが当たり前という星は、宇宙では本当に特殊らしいんですが、
でも逆に考えたら、そんな珍しい体験ができる星を私たちは選んで生まれてきている、とも言えるわけです。

それならいっそこのアトラクションを思い切り楽しめばいいんじゃないか、と思い始めました。

ここまでは思考について書いてきましたが、それだけじゃないですよね。

例えば私の顔には本当はシミがあるけど、ファンデーションで隠してシミがない人のふりをする。
私の足は短いので、ハイヒールを履いて、足が長い人のふりをする。
私の目は小さいので、整形をして二重まぶたにする。
私のおしりは大きいのでシルエットがわからないような服を着る。
本当は貧乏だけどブランドものを身につける。

言葉で嘘をつくだけじゃなく、見た目でも嘘をつきまくりです(笑)。

これは、価値観とも大きく関わってきますよね。
顔にはシミがない方が素敵。
足は長い方が素敵。
目は大きい方が素敵。
おしりは小さい方が素敵。
お金持ちの方が素敵。

本当の自分に価値がないと思っているから、虚構の自分を作り上げようとする。
これは、メディアから押し付けられた価値観であることがほとんどですよね。

本来のそのままの自分でいる方がずっと楽です。
誰かに押し付けられた価値観に踊らされて、見た目を変え、思考を隠し、いい人のふりをして生きるのはとても疲れます。
だから私は、なんとかして本当の自分で生きて行く方法はないかと探し続けてきたような気がします。

でもね、よく考えてみたら、こんな経験なかなかできるものじゃありません。
死んで地球を離れてしまえば、嘘のない世界、そのままの自分でいていい世界が当たり前にあるわけです。

それなら生きているうちに、いろんなものに変身して楽しめばいい。
そう、コスプレ天国なんですよ、ここは!
ほら、なんか生きていくのが楽しくなってきた〜


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