「いまここ」vs「7代先のことを考える」


063038
参院選が終了した途端、
街中の渋滞がスッキリと解消されてびっくりしたクリキンディです。

職場の友人に「選挙行った?」と聞いてみたのですが、
「ん…行かなかった〜」とくぐもったお返事。
しかしその後に出た友人の言葉に、膝が折れそうなほど脱力してしまいました。
「でも、自民が勝ったからいいの。だってそうじゃないとパパの会社が困っちゃうから。」

簡単に解説しますと、この友人のパパは建設関連の会社を経営されています。
この会話の流れから、建築業界と政治との癒着は本当にあるのね、と思っちゃいますね〜。

クリキンディ、ちょっと食い下がってみました。
「いやいや、パパの会社の心配どころの話じゃないのよ、
自民が勝ったということは、徴兵制度が復活する可能性と、TPPの加盟の可能性が高まったってことなのよ、
戦争に行かされて、産地不明の遺伝子組換え食品を食べさせられることになるのよ」

彼女の答えは、
「ま、その時はその時で…」

明らかに、めんどくさそうなお返事でした。

ある意味、
「いまここ」を生きている人だなぁと思いました。
先々どうなるかを心配してもしょうがない、今パパの会社が潤えばそれでいい。

「いまここ塾」の阿部敏郎さんが、ずっと言っている「いまここに生きる」ことの意味を、
ずっと考えていましたが、正直よくわかりませんでした。
過去も未来もない、あるのは「今」だけ。
概念はなんとなく理解できるけれど、現代を生きる上で、ちょっとフィットしないというか、
これを究極にやろうとすると、野生動物的に生きることになるんじゃないのかなぁと思っていました。

それとは対照的(と言っていいのかな?)な考え方で、
てんつくマンという方が提唱したのが、
「インディアンは、なにかを決めるとき 、七代先の子孫のことを考えてから決める。」ということ。
目先の利にとらわれず、子々孫々の心配までしよう、というものです。

ちょっと乱暴な比較例になってしまうかもしれませんが、(特に阿部さんごめんなさい!)

今、お金が儲かることが一番、利権を守るために、原発を再稼働してTPPに加盟する、
自分の子や孫が病気になろうが、奇形で生まれて来ようが知らないよ。
地球が汚染され続けていつか住めなくなるかもしれないけど、その頃に生まれた人たちが考えればいいじゃん。

という人たちと、

自分の子や孫たちのために、汚染されていない地球を残したい、
原発から出される放射能や遺伝子組換え食品、農薬などの化学物質が、人間にどれほどの影響を与えるのか、
その危険性を検討した上で、違う道を検討すべきだという人たち。

今回の参院選は、大まかに言うとそういう戦いだったような気がします。
実は震災以前からすでに始まっていましたが、今回特にその色が強かったように思います。
もちろん他にもいろいろな側面がありますが、クリキンディ的には、ということでご容赦ください。

まぁ、ここまで読めばもうおわかりだと思いますが、
クリキンディはてんつくマン派です。(インディアンだし…笑)

ですが、もうひとつだけ付け加えておこうと思います。
7代先の子供たちの心配は、同時に自分自身の心配でもあります。
今現在、遺伝子組換え食品や化学物質、放射能汚染によって、体調を崩している人がたくさんいます。
ただ、その理由に気付いていない人がほとんどです。

そして、「今よければそれでいいじゃん」と思っている大多数の人が、
ほんの一部の人たちの利権を守るために、不利益を被らされていることに気付いていません。
ちっとも「今よくない状況」なのに、「今いい状況」だと思わされているだけです。
パパの会社の利益が守られたと思っている彼女は、今現在様々な健康被害を被っているだけでなく、
おそらくほんの少し利益が上がったように見えているだけかもしれません。

まぁ、それでも「今自分がそう見えていて感じている」のなら、
それはそれでいいのでしょう。
基準はあくまでも「自分」ですから。

クリキンディも、自分が感じている状況の中で、
自分のハートのコンパスが指す方向へ進むだけです。
コンパスを狂わせるものが近くにあるかどうか、そんなことまで心配しなくてはいけない時代なんですね……

←クリキンディのブログおよびツイートがまとめて見られます。

コンパスを磨くひとつの方法になるかな?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です