行列のできる店

もうひとつ、太宰府天満宮の梅ヶ枝餅ネタを…

もともと、なぜ太宰府でこのお餅が売られるようになったのか、
そのエピソードはいくつかあって確かではありませんし、
どのお店が元祖なのか、それも不明らしいですが、
とにかく参道には梅の香りがするわけでもないこの焼き餅を売っているお店がたくさんあります。

食べた事のない方に一応ご説明しておきますと、
あんこの入ったお餅(おそらく餅ではなく餅粉だと思われます)を、
たい焼き器とかホットサンドメーカーみたいな感じの
専用の器具で挟んで軽く焼いたもので、
とっても素朴な味わいなのですが、
これが参拝でちょっと歩き疲れた時にちょっと食べると実においしいんですね。

そしてどのお店で食べてもあまり当たり外れがないので、
空いているお店で買えばいいのに、
なぜかみんな行列のできているお店に並んでしまうんです。
これは「人が並んでいるお店はおいしいはずだ」という思い込みによるわけで、
これを逆手にとって「行列アルバイト」なる職業が存在することを知っても、
それでもついつい並んでいるお店に行きたくなっちゃう。

面白いことに、誰も並んでいないお店に、
誰かが買いに行って、
たまたま「焼き上がりまでちょっと待ってね」という状況の時に、
どんどん行列が膨らんでいくという状況もあるようです。

たぶんね、ここで働いている人たちは、
人は「おいしいと知っているから並んでいる」わけじゃなくて、
「なんとなく行列ができているから並んでいる」
ということをわかっているんでしょうね。

だって、オフィス街のランチなら、お客さんはどのお店がおいしいかよく知ってるけど、
ここは観光地であって、ほとんどの人が「ここへ初めて来た」人なんですよね。
まぁ、ガイドブックやレビューを見てくる人もいるでしょうけど、ごく一部でしょうから。

だけど、あんまり列が長過ぎても、待つのがいやになっちゃう。
同じお金を払うならおいしいものを食べたい、
でも待ちすぎると、損をしたような気分になっちゃうんですよね。
なんだかせせこましいような気もしますが、
それは生き残るための人間の本能でもあるかもしれませんね。

同じ場所に何度も行く事で見えてくる風景もあるというお話でした

太宰府天満宮の梅花祭

昨日小耳にはさんだ情報を頼りに、
本日太宰府天満宮へ行って参りました!

昨日の出来事をちょっと整理して書いておきますと、
梅の花の香りが大好きなクリキンディ、
運動不足解消を兼ねて梅を見に太宰府まで出かけた折に、
次の日が菅原道真公の命日でありお祭りがあること、
25日に売り出される特別な梅干しがあること、
という情報を得たのでした。

命日のお祭りだけなら別に行かなくてもいいかなと思っていたのですが、
梅干し大好きなクリキンディとしては、
やはりここは買いに行くべきでしょう〜
ということで出かけるつもりはあったものの、
別に義務なわけでもなく、だいたい儀式が何時から行われるのかも知らず、
なんとなく朝寝坊していました。

ベッドでうつらうつらしている時に、
ピンポン!とチャイムの音が。
は!誰か来た?郵便?宅配便?
と思って目覚めたものの、誰も来た気配はありません。

こんな時は、だいたい守護霊さんの差し金のことが多いんですね。
「そろそろ起きた方がいいんじゃないかね?」と、
脳内でピンポン鳴らしてくれる。
もしくは、実際にお隣さんのピンポンが鳴ってるとかね。

ああ、やっぱりお参りに出かけた方がいいってことですかいな、
と思ってまたもや自転車で出かけたというわけです。

お祭りだからなのか、平日にも関わらず、
近辺の道路は結構渋滞しているし、
観光客もけっこうたくさん来ています。
手水を使っている最中に、ドンと太鼓の音が聞こえました。
うんうん、どうやらちょうど儀式が始まるところに到着できたようです。
こういうところが天の采配を実感できるところです。

祝詞を聞き、巫女の舞を見て、
(写真撮影はオッケーだったけど場所が悪かったので撮影しませんでした)
どこかのテレビ局が取材している風景を見て、
無事に梅干しをゲットしてきました。

このパッケージかわいい!
梅の花のモチーフってなんか好きなんですよね。

というわけで、ちょっと拍子抜けするくらいあっさり儀式も終了、
梅ヶ枝餅でも食べて帰ろうかと思ったのですが、
ふと「あの大楠にだけあいさつしてこよう」と思い立って、本殿の脇道を戻りました。

すると、その楠の下でさきほど儀式をされていた方たちが記念撮影をしているじゃないですか。
なるほど、ここへ導かれたわけか…と思い、盗撮させていただきました!

中心にいる黒いスーツの女性はスタッフのように見えますが、女王様です。
ん?女王ってなんだろう?日本にそんな位あったっけ?と思って調べてみたら、あったんですねー。
ヒゲの殿下と呼ばれ親しまれた寛仁親王のお嬢様で、
彬子女王殿下とおっしゃるそうです。

ちょうどサアラの著書「宇宙パラレルワールドの超しくみ」を読み直していて、
皇室に関する興味深い記述を読んでいた私には、とてもタイムリーな出会いでした。

さて太宰府天満宮の観光大使として(誰にも任命されてないけど…)
おいしいものをふたつご紹介しておきます。

まずは、「太宰府バーガー」。

鳥の唐揚げに、梅しそソースがかかっていてふしぎなおいしさ!
ハンバーガーに梅ソース?合うのかな、と恐る恐る食べてみましたが、本当においしかったです。
参道からちょっと脇道に入ったところにある目立たないお店なので、
興味のある方はがんばって探してみてくださいね。
他にもいろいろおいしそうなメニューがありましたよー。

もうひとつは、月に一度しか食べられない幻の「よもぎ入梅ヶ枝餅」。
参道には梅ヶ枝餅のお店がたっくさんあるのですが、
毎月25日のみ、ほぼすべてのお店でこのよもぎ入のお餅を販売します。
だいたいこのお餅はどこで食べても当たり外れはないのですが、
見る限りでは、よもぎの配分がちょっとずつ違っていたりして、
お店によってちょっと味が違うのかも?
今日食べたのはとってもおいしかったけど、また来月別なお店にチャレンジしてみようと思います。

音楽で世界平和を目指すことができるのかな

先日、タマラヒーラーさんたちの集いに参加させていただきました。
皆さんとても素敵な方たちで、あちこちでさりげなくヒーリングが始まっていたりして、
いろいろ刺激を受けてきました。

その中にミュージシャンのご夫婦がいらっしゃいました。
奥様はタマラヒーラーのインストラクターもされているのですが、
自宅でピアノのレッスンもしていらっしゃったそうです。
ですが、自分がやりたいのはレッスンではなく演奏活動だ、ということに気付いてから、
少しずつレッスンを減らし、今ではあちこちで演奏されていらっしゃいます。

そこで参加者の方から
「なぜ演奏活動を続けているの?」という問いが飛びました。

「うーん、世界平和かな…」
さすがヒーラーらしいお答えですね。

そこでクリキンディもハッと思い出しました。
以前セルフヒプノセラピーをしていた時に出てきた前世のことを。

時代はおそらく100年ぐらい前、
オーストリアの湖畔に実家がある若いハンサムな(!?)兵士だったことがありました。
軍服の腰には細身の剣を下げていて、馬にも乗っていたようです。
20代前半の頃だと思うのですが、ある戦場で間違って味方を攻撃してしまい、
そのことに大変ショックを受けて実家に戻ってきたようでした。
もう二度と戦場に戻りたくない、と家に引きこもってしまい、
毎日、自宅にあったグランドピアノを弾いていたようなのです。

てかこの時代にグランドピアノを持っている家ってめっちゃお金持ちですよね?
だからこそ軍隊に戻らずに済んだのかもしれませんが…

この人生での、他の詳しい事情はわかりませんでしたが、
ただ、死ぬ時に、
「もう戦争はイヤだ。生まれ変わったら、戦争のない平和な世界を目指したい。そのために音楽をやろう」
そう思って亡くなったようでした。

ものすごく腑に落ちました。
クリキンディは、小さい頃から本当にピアノが大好きで、
ちゃんと習い始めたのは小学校3年生だったのですが、
習う前から、保育園や学校では教室のオルガンを勝手に弾き、
誰かの家やお店など、鍵盤を見つけるとすぐに弾きたがる子供でした。

中学に入って、難しい教本に入ったら、
急に弾けなくなっちゃって、クラシックピアノのレッスンをやめ、
楽しそうなバンド活動に入っちゃったのですが、
思えば、前世で弾けたところがそこまでだったんでしょうね。

まぁ、前世の話はともかく、
「音楽で世界を平和にしたい」なんて、
なんと大それた目標を持って生まれてきちゃったんでしょうね、私。
いったい、何をどうしたら音楽から世界平和に辿り着けるのか、
完全にスタック状態です。

きっと、世界中にいる有名なミュージシャンの中には、
同じような目標を持っている人もいると思います。
すぐに思いつくのは、マイケル・ジャクソン。
彼のダンスを真似する人が大勢いるので、あまり歌について注目されにくいのですが、
We are the world以降、
彼の作る曲は、とてもメッセージ性が強いものが増え、
本当に、音楽で世界平和を目指しているんだなと思える歌詞がたくさんあります。

とりあえずふたつだけリンクはっておきます。

“cry”
http://youtu.be/mj3MfUR35CM

“Earth song”
http://youtu.be/fobt5nSpwhY

こんなに有名になって、たくさんの苦しみも喜びも引き受けて、
たくさんの人に向けてメッセージを発信し続けて、
それでも伝えたいことの半分も伝わらないままに亡くなってしまいました。

マイケルでさえできなかった「音楽で世界平和」を、クリキンディが実現できるわけ、
そりゃないですよねー。
そりゃ雪道スタックするわけだ。
砂漠で遭難するわけだ。

あーあ。

そんなことを思っていた時に、
参加者の方から、
「ハチドリの話、知ってる?」
と話しかけられました。
「知ってるもなにも、私のハンドルネームはそこからつけたんですよ」
と言ってハッとしました。

そうですよね、私は私にできることをするだけ。
それが音楽であろうと、革細工であろうと、文章を書く事であろうと、
ただ、自分にできることをしていけばいいんだなぁ。
皆さん、ありがとうございました!

太宰府天満宮での小さな出会い

ようやく少し暖かくなってきたので、太宰府天満宮に出かけてきました。
運動不足解消も兼ねて自転車で往復約10kmぐらいのサイクリングです。
敷地内にたくさんある梅の花も満開とはいかないものの、だいぶほころんでいて、
月曜にも関わらずたくさんの観光客で賑わっていました。
2/24現在で2〜3分咲きといったところでしょうか。

本殿のすぐ右脇にあるのが、
「飛梅」という名前の付いた梅の木です。
菅原道真の伝説が残る樹齢千年以上と言われる古木で、
この木から取れた梅の実のお守りがあると看板に書いてありますね。

太宰府天満宮の敷地はとても広くて、
九州国立博物館や、かわいらしい遊園地もあります。

まるでスキージャンプ台のようなカーブの屋根を持つ建物が、博物館の入り口です。
ここが博物館だとばかり思っていたクリキンディ、
後で案内地図を見てびっくり!この先にもっと大きな博物館があるらしいです。

境内には、時々たくさんの赤いひょうたんがぶらさがっている場所があります。
何かと思えば、
「天神様が愛された梅の木の下でひょうたん酒を飲めば厄を逃れる」
という言い伝えがあるそうで、すでに厄払いのお役目を終えたひょうたんが、
神社に納められているのだそうです。

こちらは、「おかめそば」という名前の暖かいそば。
実は、ちょっと前に、これまたちょっとしたミラクルな感じで出会った方から、
太宰府の「やす武」でぜひ食べなさい、とお勧めされていたもの。
二口ぐらいすすってから、あ!写真!と思って撮ったので、
ちょっと形が崩れていますが、一応顔の形のようです。
実はおそばがあまり好きではないクリキンディですが、
これはおいしすぎて一滴残らず完食しました。
関西風でも関東風でもない、九州風のだし、それは干し椎茸のだし汁なのですが、
クリキンディはこれが大好き!
やっぱり、私の味覚のふるさとはここなんだなぁと深く実感しました。

たくさんのお土産ものやさんの中に、神社の公式お土産ショップ的なところがあり、
「飛梅」のお守りあるかなぁと思ってちょっと覗いてみたのですが、
残念ながら見当たりませんでした。
と思いきや、後から入ってきたお客さんが巫女さんの店員さんに
梅干しのことを尋ねているのが耳に入りました。

聞けば、境内で採れた梅の実で作った梅干しを、
毎月25日のみ販売しているのだそうです。
おお!明日じゃないですか!
しかも、明日は天神様の命日だそうで、梅花祭も催されます。

これは「行きなさい」ってことだよね〜?

なんでしょうね、この場所には何かしら縁を感じます。
観光客たくさんで、韓国語や中国語が飛び交っているんだけど、
なんだか何度も来てしまいます。

この近くにある、太宰府政庁跡を訪ねた時には、
今は何もない、ただ建物の土台石のみが残っている広場に、
当時の建物が建っている風景がぶぁ〜〜〜〜と浮かんできました。
うん、たぶん1300年前にね、来た事があるんだろうね、このあたりに。

おまけ、
お土産ものやさんの店先に咲いていた沈丁花と、
まわりの風景に溶け込もうと頑張ったあまりに、完全に浮いてしまた外装のスタバ。

梅花の見頃はまだしばらく続きそうですので、
ぜひ足を運んでみてくださいね。

雪国の除雪の事情を知っていますか

ほんの2週間前には、2月における最高気温を記録し、
昨日は各地で記録を塗り替える大雪に見舞われ、
日本のみならず、世界中でこんな異常気象が相次いでいます。
アメリカ東部にも雪は降り続き、
モスクワでは異常な暖気のために春のような状態になっているとか…

今週末の雪によって各地で大きな被害が出ていることは、
Twitterでどんどん流れてくるのですが、
テレビやメディアはオリンピック一色だとか…

助けてコールをつぶやいている人も大勢いたようですが、
何もできない自分にもどかしさを感じつつ、
でも…
とても冷淡に思われるかもしれませんが、ちょっと違和感を感じたことを書いてみます。

まず、「早く除雪車に来て欲しい」と思うのは当然だと思いますが、
除雪車が、いったいどこに何台保有されているのか、
除雪車が一時間にどれくらい雪を処理できるのか、
具体的に、除雪された後の道路がどうなるのか、など
雪国の方以外はご存知ないと思いますので、
私が知っていることを少し書いてみますね。

普通の車と違いますので、まずとてもゆっくり走ります。
道路に積もった雪を道路脇によけていくだけなので、
雪がなくなるわけでもありません。
つまり、通常よりとても道幅が狭くなります。
さらに、道路上に障害物があれば(駐車している車など)そこは除雪できません。
雪が積もった道路は、どこが中央線で、どこが道の端なのかわからなくなるため、
除雪車自身も大変な危険を伴います

また、雪が降らない時には、まったく出番のないこの車と運転手を、
常々何十台も何百人もキープしておくための予算は莫大です。
そのため自治体では基本的に最小限の準備しかしません。
だから、出動する時には、事故の多い坂道から優先順位を付けて除雪していきます。

また、自宅の前や歩道に積もった雪を、
一生懸命雪かきされた方も多いと思いますが、
それを道路の方にかき出す方も多く、
雪が行ったり来たりすることになります。

だから、雪国に住んでいる人は、
雪が降った時に、すぐに除雪車がなんとかするだろう、とは思っていません。

今回の雪で道路や線路が寸断されて、孤立された方が大勢いると聞きます。
完全に災害レベルです。
自衛隊への出動要請を願っていた方も大勢いましたが、
自衛隊は除雪を専門にしているわけではありません。
様々な訓練を積んでいて、一般市民よりサバイバル能力に長けていることは確かですが、
そこへ辿り着けなければ何もできません。

スーパーマンやヒーローのように、簡単に状況を打開できるわけではないんです。
これは、台風や津波の時と同じだと思うのです。
助けがくるまで、おそらく皆さん自分にできることを死にものぐるいで行っていたと思います。
救出後、落ち着いてからでいいので、その経験を語ってください。
津波が来ることを予測した人、対処について知識のあった人となかった人で、
運命が分かれたように、
大雪の知識がある人とない人では生存率が違うはずです。

また、今回大雪の予報は出ていたし、外出を控えるように、という報道もありました。
それでも「仕事だから行かなくちゃならないし…」と出かけた人も多かったと思います。
なぜそんなに仕事を優先して命を粗末にするんでしょう…。
なぜ「自分だけは雪崩に巻き込まれない」と思えるんでしょう?
なぜ「自分の乗った電車は止まらない」と思えるんでしょう?
なぜ「自分が走っている道路は通行止めにならない」と思えるんでしょう?

危険を承知で出かけたのなら、自分で責任を持たないといけないんじゃないでしょうか。
状況を甘く見て、「やっぱダメだったから助けにきてー」というのは、
とても甘えに感じます。
もちろん、人間は困っている人を見たら助けたくなります。
ですが、その助けに向かっている人をも危険に巻き込んでいるのだという認識を持って欲しいと思います。

すみません、今日は辛口です。

心のコンパスに従って生きていたら、いろんなことが見えてきました。