移住しました その1「はじまりは楽観的に」

原発100km圏内から、九州へ。
ついに、というかようやく移住しました。
Wi-Fiも開通したので、移住にあたってのもろもろを記録しておこうと思います。
んー、いやほんとにいろいろありました。
その都度記録しておけばいいのにね。だいぶ忘れちゃってるかも。

始まりは、そう、皆さんもよく知っている2011年3月の東日本大震災。
日本人のみならず、海外の方もよく知っています。

このブログでも以前書いたかもしれませんが、
311の直前、クリキンディは予兆を身体で感じていました。
震災3日前から体調を崩し、いったい何が原因なのか、どこがどう辛いのか、
自分でもよくわからない具合の悪さでした。

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gooメールとgooブログ

久しぶりにこのブログを覗いてみたら、表示画面が変わってる?!
何かと思えば60日間更新のないブログは表示が変わっちゃうらしい。
60日間も自分がブログを書いていないことにびっくりしたわ…

この間、書きたいことは山ほどありました。
でも、書けない理由もたくさん。

「王様の耳はロバの耳」っていい話だよね。

さて、ブログを更新できなかったもうひとつの理由が、
利用しているgooのサービス変更にもありました。
このブログは無料のgooブログ。
ブログ開設と同時に、無料のメールアドレスがひとつ、おまけについてきました。
最初は必要を感じていなかったものの、
WEBのみで使えるフリーアドレスって何かと便利なので、
少しずつ使い始めていました。

なのに、数ヶ月前に、突然gooメールの有料化のお知らせが。

自分の中では、
「gooブログを開設したらおまけにメアドがついてきた」
という意識なので、
メアドが有料化されるということは、ブログも有料?と勝手に思っちゃったんですね。

それは記事を書いている場合じゃない、お引越先を探さなくては!
という勘違いにより、2ヶ月も更新していないということになっちゃいました。

実際には、gooメールとgooブログは別なサービスなので、
ブログはこのまま継続できるようですが、
もちろんいつか変わる可能性だってあります。

何かを残しておきたい、と思ったらデジタルデータだけじゃなく、
アナログのデータとして残しておくのがベストなんでしょうね。

だって、おじいちゃん、おばあちゃんの古い写真は残っているけど、
ちょっと前に録画したビデオは、もう再生機器を売っていないし…
今、CDやDVDに残しているデータだって、時代と共に記録、再生の方式が変わるはず。
そもそも停電したら見られないんですよ!

さらに言えば、
長い時代を経て後世に残っているものは…
紙媒体ですらなく、
岩に刻まれたペトログラフだったりしますね。

つまり、私たちは、岩に刻まれたもの、字や絵、記号や彫刻などを見て、
その時代についていろいろな考察をしますが、
もしかしたら、私たちの想像できないような、
発見されないままに消滅してしまった記録媒体があったかもしれません。

どうしても後世の人に伝えたいことがあるのなら、
岩に刻んだ方がいいという結論になっちゃった!?
まぁ、そんなたいそうなことは、きっとクリキンディには思いつかないので、
有料化されると同時に消えちゃうぐらいがちょうどいいのかもしれません。

クリキンディの小さなつぶやきにお付き合い頂いてありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。

庭の蜘蛛の巣はすぐに取り払う方がいいのかな

庭に蜘蛛が大きな巣を作っています。
それはそれは見事な放射状です。
今日見たらとても大きなお腹をしていました。
こりゃ卵持ってるなぁ、と思って見ていたら、
「増殖する前に早く駆除しないとね」
と息子の彼女がつぶやきました。

それと同時に、
「なんで?」
とクリキンディと息子が聞いてしまいました。

さて、
あなたはお腹の大きな蜘蛛を見た時に、
駆除するのが当たり前と思いますか?
それとも、残しておくのが当たり前と思いますか?

皆さんのご意見を聞いてから続きを書いてみようと思います。

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いろんな考えに触れられます。

一緒に逃げようよ

暑いです。
世界各地で異常な高温や降水量の記録が毎日塗り替えられています。

クリキンディの住まいの近くには、あまり高くない手つかずの山林がまだ結構残っています。
遠目に山を眺めていると、まるで紅葉か?と思うような、
茶色に変色して立ち枯れしている木(特に松が多いかも?)が目立ちます。
春先からずっと気になっていたので、この暑さのせいだけではないと思われます。
その立ち枯れ木の割合は、1割まではいかないけれど……
という感じなのです。
つまり、かなり多い。
山林を管理している人はこの状況をどのように感じているのでしょうね?

クリキンディ、この秋に、東北を出ることを決めました。
なぜ今頃?と言われそうですが、
もちろんずっとずっと考えていたことです。

ですが、住宅を無くした人、放射能の避難区域にいる人以外に、
手を差し伸べてくれる自治体はありませんでした。
子供は大人より何倍も放射能の影響を受ける、という理由で、
母子疎開を勧める民間の団体や個人はありましたが、
成人して、家も仕事もある人は、疎開を口にできるような雰囲気ではありませんでした。

新聞とテレビの情報で生きている母親には
「放射能なんて気持ちの問題、あんたがくよくよしてるから調子が悪くなるのよ」
と言われ続け、
職場で体調の悪い友人に「放射能の影響かもよ?」と言えば、
「え?放射能で病気になるのは子供だけでしょ?」
「もう福島は収束してるんでしょ?」
と返され、
陰では「クリキンディは放射脳だから…」とレッテルを張られ…。

もう放射能の話題を口にすることすら憚られるような生活でした。

それでも、クリキンディ、実は少し期待していました。
放射能の危険性について、もっとみんなが知れば、
きっと全国の原発は止まる、廃炉にするために、みんなが協力してくれる、
福島の事故処理も早く進むはず…と。

ですが、まるで反対方向へ進んでいきました。
福島から出る放射能は減るどころか増え続け、
国は放射能ガレキやベクレた農作物を全国にバラまき続け、
あげくの果てに、地震や津波の危険性を把握しながら、強引に再稼働を進める。

これはどうやら、破滅の方向に向かうしかなさそうだ…
そう諦めるまでに、こんなに時間がかかってしまいました。

この間、あちこちに旅をしました。
九州、伊豆〜箱根、山梨、アメリカ西海岸、ブルネイ。
震災一年後に熊本を訪れた時は、着いた初日から、身体がどんどん楽になるのを感じました。
しかし、震災2年後に訪れたブルネイでは、体調の変化までに3〜4日かかったのです。
蓄積しているんだなぁ、長くここにいればその分、体調は悪化するんだなぁ…
そう確信しました。

だから、今からでも遅くない、一日でも早くここを出よう、
そう決めました。

「逃げるの?この町を復興させようと思わないの?」

そんな声もありました。
もし、
あなたの隣の家が火事になったら、安全な場所に逃げますよね?
復興するのは、完全に鎮火してからすることです。

そこでおさまる気配のない火事をさらにあおっている人がいるのに、
その場にとどまりたいですか?

「これは火事なんかじゃないよ〜、煙?気のせい気のせい、
安全だから逃げなくていいよ〜」

火事を遠くからあおっている人のそんな見え透いた言葉を、なぜみんな信じるのでしょう?
私にはわかりません。

なかには火事に薄々気付いていて、
「でも、日本全国どこに逃げたって無駄でしょ?
同じ死ぬなら慣れ親しんだこの町で、親しい人と一緒にいたいから。」
という人もいます。

それなら気持ちはわかります。
でも、火事に気付いているのなら、せめて気付いていない人に「火事だよ」と教えてあげて欲しい。
そうすれば対策も覚悟も生まれます。

だから、たぶんこの地を離れても、
クリキンディはずっとさえずり続けると思います。
火事だよ、火事だよ、って。
ここに、大切な友人たちが残っているから。

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ひとりでも多くの人に伝わりますように。

偶然じゃなくて必然だから小さなミラクル

たぶん出会いは20年ぐらい前にさかのぼります。
まだ彼が高校生の時、
それからそんなにしょっちゅう会ったりはしないけど、
なんとなくずっと縁がある弟のような存在、Jくん。
今はとてもおいしいラーメンやさんで働いているので時々食べに行きます。

小さなミラクルは昨日の話。
仕事でちょっと郊外へ行くことになっていたので、
母に「夕食は外で食べてくるから」と伝えて出かけました。
郊外の仕事は同僚と二人で出かけることになっていたので、
夕食を誘うつもりだったのですが、すでに予定があるということでふられてしまい、
まっすぐ家に帰るか、どこかで食べて帰ろうか迷っていて、
Jくんのラーメンやさんのことを思い出しました。

Jくんのラーメンやさんは支店があるので、
いつも同じお店にいるとは限りません。
まぁ会えなくてもしょうがないな、と思いまず駅前のお店に行ってみたら、
なんとお店の近くの有料駐車場がすべて満車に!!
「な〜んだそんなこと?」と思われるかもしれませんが、
そのエリアでその時間と曜日に、駐車場が満車になるなんて考えられないんです。

んんん?これって「今日はここじゃないよ」って守護的な人が言ってるってことか?
と思い、ラーメンやを諦めて、沖縄そばのお店に向かってみました。
するとこちらも満車で入れません。

仕方なく、そこからだいぶ遠い、Jくんのラーメンやさんの支店に向かうことに。
着いてみてまたびっくり!
いつもは満車でなかなか車が置けないのに、数台分空いてるじゃあ〜りませんか!
お店に入ってみたら、Jくんが忙しそうに働いていました。

ちょっと手が空いた頃にJくんが話しかけてくれた言葉が、
「クリキンディさん、私今日35歳になりました」
って!!
そうか!誕生日だったのね、Jくん。ごめん忘れてたよ。
「クリキンディさんは、こういうタイミングで来る人なんだなぁ、ってしみじみ思っちゃいました」
って、それは私のセリフだよ。
こういうタイミングで引き寄せてくれちゃう人なんだね、Jくん。

もちろん誕生日を祝うだけでなく、
この後にいろいろ話をしてみたら、
お互いに必要な情報があったのね、だから同僚に夕食の誘いを断られ、駐車場の調整までしてここに呼ばれたのね、
と納得。

どんなに些細なことでも、ちゃんと必然性があって、
その流れを見逃さなければ、小さなミラクルはちゃんと必要なタイミングで起きているんだなぁ、
とあらためて実感した出来事でした。

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ここにも出会うべき必然はきっとあるのよね。

心のコンパスに従って生きていたら、いろんなことが見えてきました。