食べるか食べないかはあなた次第です。

今日は、Shinさんという方がmixiに書かれた、放射能についての考えと対策を紹介します。
ちょっと長文ですが、とても参考になりますのでどうぞ!

*******ここからコピペ*******

「放射能について」 2011年10月12日

放射能について、いろいろな情報が飛び交っています。
私なりにまとめておきます。

放射線がガンを引き起こすのは、遺伝子を傷つけるからですが、これには「ラジカル」というものが関わってきます。
放射線が水分子にぶつかると、水分子が壊れ、ラジカルというとても反応しやすい物質に変化して、これが周りに化学反応を起こします。
この反応が遺伝子の近くで起きると、遺伝子が破壊されるわけです。

ところがこのラジカルというのは、放射線を浴びなくても日常的に発生しています。
むしろ人体は、病原菌をやっつけるためにラジカルを自ら作り出したりしています。
作りすぎて自分の遺伝子を傷つけることもしばしばです。
そこで、人体はラジカルを消去する仕組みを備えていますし、ラジカルで破壊された遺伝子を修復する仕組みも持っています。

低量の放射線を浴びてもなかなか悪影響が出てこないのは、人体がそもそも備えているラジカル消去能力と、遺伝子修復能力の方が優っているからではないか、と言われています。

ではガンになるのはどういう時かというと、ラジカルを消したり遺伝子を修復したりするのが間に合わない時です。
たとえば、強い放射線を浴びるとラジカルが一斉に発生します。
ラジカルを消去する酵素は少しずつしか働けませんから、ラジカルが周りの分子を破壊するのを停めることができず、遺伝子もどんどん破壊されます。
遺伝子の修復スピードも限りがあるので、修復が間に合わなくなります。
こうしたとき、ガンになります。

体にはこうした仕組みがあるので、肝心なのは、「体がラジカルを消したり遺伝子を修復したりするスピードが間に合わないほどの強い放射線を浴びてはいけない」ということになります。
では、どの程度の放射線を浴びてはいけないのかというと、これがよく分からないのです。
というのも、その人の健康状態で全然違うからです。

ラジカルを消去する機能も、遺伝子を修復する機能も、その人が健康ならばとても速いスピードで働きます。
でも体調が悪かったりタバコを吸っていたりすると、これらの機能は大幅に低下します。
ラジカルをあまり消すことができず、遺伝子の修復もなかなかできない状態で放射線を浴びれば、あまり強くなくても影響を受ける恐れがあります。

「その日の体調によって全然違う」という、変動の大きい現象は、研究が極めて難しくなります。
結果が、実験するたびにバラバラになるから、何も確かなことが言えなくなるのです。
このため、どの専門家に聞いても、「低量の放射線を浴びた場合の影響はよく分からない」という答えになるのだと思います。

私もそうですが、専門外の人間にとって放射線というのはよく分からないものですから、食べてよいのかどうかなどの「目安」を知りたい、というのが正直な気持ちだと思います。
ですがおそらく、専門の人でも「目安」を出すのは難しいと思います。

理由は二つです。
1.目安を突き止めるためのデータが全然ない・・・低量の放射線でガンになることがあるとしても、それは10〜20年かかると言われています。動物実験でこれを確認することは大変難しいです。というのも、今から実験を始めると結果が出るまで10年以上かかるわけですから、今の目安設定には全然間に合いませんし、そもそも、10年以上の寿命を持つ動物があまりおらず、実験自体ができない、という問題があり、データを出したくても出せないというのが実情だと思います。
2.目安を決めると切り捨てになりかねない・・・自然現象は全て「確率」で決まり、「絶対」というものがありません。どの山裾までを「山」とするのか、境界線を決めるのが難しいように、目安は目安でしかありません。なのに、いったん目安を設定すると切り捨てになる人が出てきます。目安以下の数値であっても病気になる人は(確率が小さいとはいえ)いますし、目安以上の数値であっても病気にならない人はたくさんいます。

そもそも、原発がなければこんな面倒なことを考えずに済んだのに、と思うと残念でなりません。

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私が思うに、野菜や果物をしっかり食べることが、放射線に強い体作りをする上でも重要だと思います。
上述したように、放射線を受けて出てくる「ラジカル」が、悪さをする原因です。
これを打ち消すのが、野菜や果物です。

野菜や果物には、ラジカルを消してくれる大切なビタミンやその他の栄養素がたくさん含まれています。
野菜や果物をしっかり食べれば、放射線に強い体作りができると考えてよいと思います。
「放射線が怖いから野菜や果物を控えている」という話がテレビに出てくることがありますが、それは残念ながら逆効果になる恐れがあります。

もちろん、放射性物質を取り込んで内部被曝するのも怖いですが、野菜や果物を食べないせいで放射線に弱い体になることも怖いです。
バランスのよい食事を取ることが大切です。

なお、「抗酸化作用」をうたっているサプリメントとかには手を出さない方がよいと思います。
まがい物が多いですし、たとえラジカルを消す力が強くても、それを大量に口にするとかえって体調を崩すことがあります。
というのも、ラジカルというのは、大量にできると困りものですが、少しくらいなら、私たちの健康を維持する上で大切なものなのです。
病原菌をやっつけるときにも大切な武器で、白血球などが自らラジカルを作り出したりしています。
ラジカルを消そうとしすぎると、かえって体調を壊す恐れがあります。
何事もバランスです。

変に濃縮したサプリメントを取るより、生の野菜や果物をしっかり食べることが大切です。
いろいろな野菜や果物を食べ、偏りのない食事を取ることが、放射線に強い体作りにつながるというのは、おそらく言っても構わないことだと思います。
 #残念ながら実験で確かめられることではないので、断言ができません。すみません。

お肉やご飯などは、残念ながらラジカルを減らしてくれるような成分はあまり含まれていません。
野菜や果物が大切です。
煮たり炒めたりしたものでもよいですが、ビタミンなどが壊れない状態を考えると、ある程度生も食べた方がよいでしょう。
 #食中毒に気をつけなければなりませんが。

健康を維持するには、「特別なことをしない」というのが特別な健康法だと言えます。
野菜も果物もしっかり食べる、もちろんご飯やお肉や魚、豆なども食べる。
バランスよく食べることが一番の健康法です。
どんなものもバランスよく食べれば、強い体になります。

子どもを思う気持ちの強さ、すばらしいことです。
子どもに放射能で汚染された食べ物を与えたくない、という気持ちもよく分かります。
ナーバスになるのも当然だと思います。
でも、銃弾を跳ね返す防弾チョッキが鉄板ではなくスポンジでできているのと同じように、危機が起きたとき、それを強く跳ね返そうとするより、柔らかく受け止めた方がかえって無事になるということはよくあります。
日常行っていることを、普段以上に大切にすることが、結局は子ども達のためにもなると思います。

*******ここまで*******

原発や放射能について、
まったく、いろいろ勉強させられるなぁと思います。
以前より随分詳しくなりました。
しかし、それでもわからないことがたくさん!
これは、クリキンディのような物理化学が苦手な人間だけじゃなく、
これを専門として研究している人ですら、100%解明できていないんですよね。
もう誰を信じていいのやらわかりません。

そんな時こそ、やっぱり「Compass of my heart」だなぁと思います。
様々な情報を取り入れた上で、
今、自分の心が向く方向へ進むこと、
それが後悔しない生き方なのかもしれません。

備蓄はしなくてもいいと思う

皆さん、食料や燃料の備蓄をされていますか?
311直後は、どちらも手に入らず、
何時間も並んでようやくパンひとつと水1本やっと買えた、
なんてことが当たり前でした。
営業を開始した数少ないガソリンスタンドには、
最後尾がいったいどこのスタンドに並んでいるのかわからなくなるほど
長い長い行列ができていました。

つい先日、ガソリンスタンドを経営している友人から聞いた話。

何時間も並んでガソリンを買いにくる車のほとんどが、
「満タンにしてくれ」と言うのですが、
入れてみたら2Lしか入らない、
そんな車ばかりだったそうなのです。

つまり、ほぼ満タンに近くガソリンの入っている車なのに、
不安で不安でとにかく入れておかなくては、と思った人が多かったということです。
何時間も列に並んでアイドリングしている間にガソリン消費してるだろ!
と言いたくなったそうです。

ん〜、まぁ気持ちはわかります。
今すぐ必要でないけれど、
次にいつ買えるかわからないから、
とにかく買っておこう、
そう思った人は多かったと思います。

ですが、
「不安解消のために買い物をした人」がいたために、
「本当に今すぐ必要な人」にモノが行き渡らない、
という事態を引き起こしたのも事実なんです。

地震直後の外国メディアの報道から、
「日本人は暴動を起こさず、我慢強く列に並ぶ民族」だと称されました。
しかし、本当にそうなんでしょうか?
暴動こそ起こさないものの、
「自分さえ商品が手に入ればいい」と思っていることになんら違いはありません。
こういうのを50歩100歩って言うんでしょうね。

そもそも備蓄という考え方は、
人類が「明日食べるものの心配をし始めた」時からはじまっています。
そして、狩猟と採集の時代から、農耕栽培の時代に移り、
土地を区切って「誰かのもの」にする「所有」の時代がはじまります。

自分の運を信じられなくなり、
自分の努力のみを信じ始めます。

雀は明日食べるものの心配をしません。
クリキンディの大好きな曲に、
「His eye is on the sparrow」というゴスペルソングがあります。
どんな小さな雀にさえ、神様は気を配ってくださる、というような曲なのですが、
そこが信頼できていないがゆえに、人は毎日なにかしら不安を抱えて生きているような気がします。

これからまた大きな地震や津波が来るかもしれない、
放射能汚染のために、食べられるものがどんどんなくなっていく、
だから備蓄した方がいい、という話をよく耳にします。

クリキンディも「ああ、息子のためにもお米を買っておかなくちゃ!」と思いました。
でもね…
いろいろと突き詰めて考えていくと、
なんだかあまり備蓄に気が進まないのです。

実際に、311の時、
アウトドア好きのクリキンディの家には、
懐中電灯をはじめ、ランプやキャンドルが山ほどありました。
車はほぼガソリンが満タンでした。
しかし、車をパーキングから出せず、家にも戻れなかった私には、
なんの役にも立ちませんでした。
自分の家に食料の備蓄はありませんでしたが、
震災後にお世話になっていた家にはたくさんの食料があったのです。

生き残る運命ならば、きっと食べ物を手に入れられる。
そうでないのなら、その運命を受け入れるだけ、
どんな出来事も必然があって起こっていると思えば、
ちょっと肩の力を抜いて生きていけるような気がしませんか?

[TV]オルトロスの犬が伝えたかったこと〜その2

昨日の「オルトロスの犬が伝えたかったこと〜その1」のつづきです。

以前聞いたラジオの番組で、どなたかが、
「ドラマは振れ幅が大きいほど感動する」というお話をされていたことがあります。
たとえば、シンデレラの場合、
継母と義姉たちにいじめられるという、不幸のどん底から、
王子と結婚するというハッピーエンドまで、
とても大きな振れ幅の人生を描いたものですよね。

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[TV]オルトロスの犬が伝えたかったこと〜その1

「オルトロスの犬」とは、ギリシャ神話に登場する
双頭の犬っぽい魔物のことなのですが、
これで検索すると、タッキーが主演したドラマの情報ばかり出てくるやんけ〜!
ってか今日の話題も実はそこなんですが…

このドラマ、2009年夏に放送されていました。
触れたものの病を治すことのできる「神の手」を持った男と、
触れたものを即死させる力のある「悪魔の手」を持った男の話です。

続きを読む [TV]オルトロスの犬が伝えたかったこと〜その1

疎開する友人へ

被災地に暮らしているクリキンディですが、
地震や津波の被害があまり大きくはなかったため、
半年経って、ほぼ日常に戻りつつあります。

放射能の数値について、
この町の人たちはあまり気にしていません。
というより、気にしてもしょうがないし、とか
こわいから考えること自体を心が拒否、という人もたくさんいます。
だから、食べ物にも子供たちの外遊びにもあまり気を使っている人はおらず、
疎開している人もクリキンディのまわりにはいません。

そんな中、職場の仲間が、
「放射能がこわいので、北海道か四国に異動を希望します」
と申し出たという噂を聞きました。

その時、噂を聞いていた人は、数名でしたが、
ものすごく複雑な空気が流れたように感じました。

そのほとんどは、
「あいつ、気にし過ぎなんだよ」
という軽蔑に似た感想でしたが、
その言葉の奥に、かすかに、
「やっぱり疎開した方がいいんだろうか…」
「いやみんな普通に暮らしているし」
「いいな、こいつはしがらみがなくて、この土地を離れられるんだ」
という感情が渦巻いたように見えました。

「正常性バイアス」という言葉が、
ぴったりハマる状況というのはこういうことですよね、きっと。

放射能が身体に与える影響について、
あえて、誰も研究していないように見えませんか?
これから何十年かの間に、
少しずつ、何かの病気が増えたり、
これから生まれてくる子供たちに影響があるかもしれない、
だけど、その関連性をちゃんと調べようとしている人がいない。

すでに体調不良を感じている人の原因が、
放射能であるかもしれないことに、
医療関係者は気付いているのかもしれません。
それでも、「原因は放射能ですね」という医者は、今はほとんどいないでしょう。

もう自分を信じるしかありません。
クリキンディは、この町を離れることに、
あまりためらいはありませんが、
今、その時ではないように感じています。

異動を希望した友人が、
自分の直感を信じて行動しているのなら、心から応援したいと思います。

心のコンパスに従って生きていたら、いろんなことが見えてきました。