プリンセス願望


「おととい離婚成立したんだ…」
と友人から打ち明けられました。
詳しい事情は知らなかったけれど、DVの噂もあったので、
「自由が取り戻せてよかったね、おめでとう〜!」
と声をかけました。

この友人、クリキンディと同じ歳です。
ええ、はっきりは言いませんが、決して若くはないです……。
「これからひとりで生きていかなくちゃいけないんだと思うと、やっぱり不安」
と、ちょっと落ち込んでいると同時に、
「でも、さみしくないんだよね、自分の時間ができたし」
「ただ、子供生んでおけばよかったなぁ」
と、いろいろな思いが去来しているようでした。

「女性は結婚してこそ幸せ」という概念は、
本能なんでしょうか?
それとも刷り込まれたものなんでしょうか?

「王子様と結婚していつまでもしあわせに暮らしましたとさ、めでたしめでたし…」

そんなお話を、子供の頃から山ほど聞かされてきました。
「王子さま」という言葉から連想するのは、
ハンサムで、お金持ちで、権力があって、剣や狩りの達人で、あふれる思いやりを持っていて、
で、白馬に乗って迎えにきてくれる人!

もちろん、ここに「自分だけを愛してくれる」という条件がないと意味がありません。
だって、ハーレムとか大奥とか持ってる王子さまはイヤですよ〜!

でも、これって、本当に女性にとって理想のパターンなんでしょうかね〜?
グレース・ケリーもダイアナ妃は、早くに亡くなってしまっているし。
ちょっと前には、マレーシアでこんなニュースもあったんですね。

要するに、相手の肩書きが大切なのではなく、相手の人柄によるってことですよね。

いやいや…ちょっと待て〜!
「いい人と結婚できたら幸せ」なんでしょうか?

そもそも、幸せってのは、パートナーがくれるものなんでしょうか?
「私、この人の側にずっといられたら幸せなの」
なんて言う人がいますが、
そうなると、その人がいなくなったら、完全に不幸ということになりますよね。

この話、「そもそも幸せとはなんなのか」というテーマも絡みますね〜。
掘り下げちゃうと、ものすごく長くなりそうなので、端折りますが、

「王子様(旦那さま)が私を幸せにしてくれる〜♪」
という考え方は、やっぱり刷り込まれた概念なんでしょうね。

だけどね……。
様々な雑誌などの「占い」を好んで読むのは圧倒的に女性が多いですよね。
タロットカードやオラクルカードを使うのも、圧倒的に女性。
霊能者などにアドバイスを求めるのも、ほとんど女性。

つまり、女性は、自分の意思だけで生きることを好まない、というか、
誰かに、自分の人生を引っ張っていってもらいたい、という傾向があるんじゃないかな、と思うのです。
「受け身」な本能、って感じでしょうか。

極端な例をあげると、
例えば自分が「いつかハワイで暮らしたい」という夢があるとします。
男性の場合、ハワイで暮らすために、情報を集めて、自分で努力しようとしますが、
女性の場合、「ハワイに私を連れていってくれそうな人」を探そうとする、
という傾向があると思いませんか?

クリキンディは、まさにこんなタイプです。
それじゃいつまで経ってもハワイに到達できないわけですよね…。

よっしゃ〜!
ハワイ移住するために、まずは英語しゃべれるようにならなくちゃ!
お金かけて習うより、外人の彼氏を作った方が早いなぁ……

永遠にループです………

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