カリブ海の小さな国「ハイチ」で大きな地震がありました。
あまりに遠くて、私には何もできないけれど、
今苦しい思いをしている人が、少しでも早く楽になれるよう祈りたいと思います。
これも、シンクロなんでしょうか、
この3連休、どうしても「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見たい!と思いました。
3作とも、映画館で見ていますが、
なんだか登場人物が多過ぎて、ストーリーが伏線だらけで、
「面白かったけど、意味がわかんなかった〜」という感想を持っていました。
そこで、今度はちゃんとストーリーを把握しようと思い、
3部作を借りてきて、一気に見てみました。
ようやく理解しました〜
そもそも、ジャック・スパロウが無人島に置き去りにされ、船を奪われる原因になったのは、
バルボッサの企みだったんだね〜
ウィル・ターナーが、なんで最後に幽霊船の船長になったのか、これもようやく理解しました〜
でもって、ノリントン提督とベケット卿の区別がついてなかったよ〜
ジャックがあのオバケ烏賊に襲われたのは、デイビー・ジョーンズとの契約があったからなんだね〜
ああ、かなりスッキリしました。
…かなり…?
ええ、まだなんとなく理解できていないところがありそうです。
またそのうちに借りてきてみようと思います。
映画に限らず、なんでもそうですが、
同じものを見ても、その時の自分の状況によって、
反応する部分は違いますよね。
今回クリキンディが一番すごい!と思ったのは、
ジャック・スパロウのキャラクター設定です。
最初は、あのおまぬけな感じがなんとも魅力的だなぁ、ぐらいにしか思っていなかったのですが、
今回、サイドストーリーを理解したことで、
他のキャラクターの性格がようやく見えてきました。
正義感あふれるウィル・ターナー、
向こう見ずで好奇心旺盛なエリザベス・スワン、
東インド会社のベケット卿の、計算高い腹黒さ、
この対比を際立たせることで、
ジャックの性格が、さらに際立つんですね。
世間的に見て、善でも悪でもない(善でも悪でもあるとも言えますが)
そんな中途半端で、後先考えず、その場しのぎで生きているジャックこそが、
もっとも自然体でいいなぁ、と思ったのです。
まぁ、エリザベスも相当なものですが。
クリキンディは、最近、アーリマンの攻撃により、だいぶ弱っていたのですが、
「善と悪」で言えば、どちらも「自分は善」だと信じて行動しているわけです。
なのに、お互い「相手が悪」だと主張し、結論の出ない無意味な戦いを強いられているような気がするのです。
ジャック・スパロウは結果的に、エリザベスやウィルを助けますが、
それは「善だから」という概念で行動しているのではなく、
「反射的に動いちゃった〜、あはは〜!」
みたいな印象があります。
だから「あいつは悪だから戦う」ということにはならないんですよね。
「自分を守るために、反射的に戦っちゃった〜、あはは〜!」みたいな。
いかに、自分が「善と悪」の概念に縛られていたのかを思い知らされた気分です。
もし、あの映画のキャストになれるとしたら、
どのキャストがいいですか?
クリキンディは…
やっぱエリザベス!!
(アーリマンの奥目王子が、ベケット卿にかぶってしまって、ほんとに憎らしかったわぁ…)