スーパーの総菜売り場を回っている時に、母親が、
「今日はクリスマスだから鶏の唐揚げを買って行こう」って言い出しました。
100歩譲ってクリスマスにチキン、というところまでは認めてあげましょう!
だけど唐揚げではないと思う……
七面鳥もクリスマスとは関係なかった
ていうか、なぜチキンを食べるイメージがついたかと言えば、
もともとアメリカでクリスマスに七面鳥を食べる風習があったからなんですよね。
日本では七面鳥を食べる習慣がなく、手に入れ辛いものだったため、鶏で代用しようと考えた人がいるんですね。
そこで大活躍したのがケンタッキーさん。宣伝効果で日本では「クリスマスにチキン」が定着しました。
クリスマスにケンタッキーの売上げが上がるのは日本だけらしいっすよ、奥さん!
でも、ちょっとググってみると、七面鳥って、そもそもクリスマスとは関係なさそうです。
どうやら、アメリカの開拓時代、野生の七面鳥を捕まえて食べていたらしいんですね。
もっと詳細を知りたい方は各自ググって頂くとして、
クリスマスではなく、秋の収穫を祝う感謝祭で食べる「ご馳走」として七面鳥の丸焼きがあったようです。
そこからお祝いの席によく登場する食べ物のイメージが定着して、
クリスマスパーティでも七面鳥の丸焼きを食べる機会も増えていったようです。
つまり、日本でめでたい時にまんじゅうとか、正月にお餅、みたいな位置づけかと…(笑)
ケーキもクリスマスとは関係なかった
ではクリスマスにケーキを食べる理由は?
まぁこれも調べてみるとクリスマスとはなんの関係もないようです。
フランスの伝統的なケーキに「ブッシュドノエル」という丸太の形をしたものがありますが、
これが、まぁちょっとクリスマスっぽい由来があると言えばあるような…
これも諸説あるようなのでググってみてください。
そもそも、ケーキはデザートであって、あくまでも主役ではないということです。
でも、ケーキがないとクリスマスっぽくない!と感じていらっしゃる方は、
まんまと不二家の宣伝にハマったってことらしいですよ。
ちなみにクリキンディ、高校生の頃不二家レストランでバイトしたことがあります。(笑)
プレゼントはサンタクロースがくれるものでしょ?
というか、もうそろそろお気づきだと思いますが、これもクリスマスとは関係ないです。
100歩譲って(二度目)クリスマスがイエス・キリストの誕生日だとしても、
だからといって、子供たちや恋人たちがプレゼントをもらう理由はありません。
クリスマス休暇から年越しの時期に、あまりに貧乏でお祝いもできなかった人を哀れんで、
ニコラウスさんという人が窓から金貨を投げ込んだという伝説が残っています。
それがたまたま暖炉に干してあった洗濯物(靴下ね)にスポッと入ったので、靴下にプレゼント、というイメージになったんですね。
この方が聖人となり聖(セント)ニコラウスと呼ばれて、それがなまってサンタクロースになったという話は有名です。
ちなみに、赤いコートのイメージを定着させたのは、コカコーラさんだそうでっせ、奥さん。
この話を聞いて、昔話の笠地蔵を思い出すのは私だけでしょうか…
リア充爆発しろ?
もう、だんだんめんどくさくなってきましたね。
クリスマスをカップルで過ごすというイメージを定着させたのも、いろんな企業の努力の賜物です。
この時期、売上げを伸ばしているのがおもちゃ屋さんだけだなんて悔しい!と思った人が目をつけたのがカップルです。
高級レストランの売上げも伸びるし、普段より高価なものが売れるハイシーズンとなりました。
リア充に対してのジェラシーが高じて、非リア充のデモパレードがあるという噂もありますが、
これも「クリスマスにはカップルで過ごすのが一番幸せ」というイメージを強化しただけですね。
クリスマスに売上げが伸びる業界の皆さんが喜んだだけです。
でも12/25はキリストの誕生日でしょ?
これも諸説ありますが、たぶん、違うと思います。
聖書にも誕生日の記述はなく、キリスト教では「降誕を記念する祭日」という扱いになっていて、
キリストのミサ=クライストのマス=クリスマスだそうで。
別にクリスマスが嫌いなわけではないんですが、ここ数年、この時期に何度か同じようなことを書いている気がします。
パーティするのは楽しいし、おいしいものを食べて、プレゼント交換するのもいいんです。
ただ、その由来がわりといい加減で、いろんな企業が仕組んでいることを知っておいて損は無いと思います。
メディアが大衆をコントロールする方法がよくわかりますよね。
みんな喜んで楽しんで洗脳されていきます。
でも、この記事を読んで不愉快に感じた人もいるでしょ?
つまり、洗脳を解かれる時は、とても不愉快なんです。
そこを超えたところにきっとなにかある、と思いたいクリキンディです。