日本三大火祭り「鬼すべ神事」に行ってきた


日本三大火祭りと言えば!?
と聞かれても、たぶんひとつも答えられない自信があるクリキンディです。
考えてもしょうがないので答えを言っちゃいますと…

福岡県久留米市の「大善寺玉垂宮の鬼夜(だいぜんじたまたれぐうのおによ)」
福島県須賀川市の「松明あかし(たいまつあかし)」
福岡県太宰府市の「鬼すべ神事(おにすべしんじ)」

ですってよ、奥さん!
3つとも「福」で始まる県なのね、なんか面白い〜
でもって今年はじめて太宰府の「鬼すべ神事(おにすべしんじ)」を見てきました。
いやいや長いこと生きてるつもりだけど、ほんとに知らないことがまだまだたくさんあるのね、と衝撃を受けましたわ。


お祭りなのにお店が閉まってる?

お祭りならばきっと大混雑するだろうと予測していったのですが、電車もガラガラ、道路も駐車場も案外空いています。

え?日にちを間違った…?と不安になるクリキンディ。

太宰府はいつも観光客でごったがえしているのに、人もまばらだし、門前町のお土産やさんも日暮れとともにどんどんシャッターを閉めていきます。
ここでおいしい雑炊を食べようと思っていたのに(「やす武」の雑炊はしいたけのダシがきいていてめちゃうま!)あてが外れてお腹がぐうぐう鳴ります。

たった一軒空いていたラーメン店「暖暮」に行ってみましたが、ここもすごくおいしかった〜!
ちなみに早い時間なら「太宰府バーガー」もおすすめです。

いやそれにしても、「お祭り感」がまったくないっ!
案内看板もほとんど立っておらず、火祭り会場がどこなのかもさっぱりわかりません。
ただ、ところどころに、法被衆がたむろっているので、やっぱりたぶん今日がお祭りのようです。
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しかしクリキンディ的には「お祭り=夜店=チョコバナナ」的なイメージがあるのに、たった一軒の屋台も出ていません。(梅ヶ枝餅のお店は何軒か開いていました)
照明も「夜道の街灯」レベルでとても暗いんです。

本当に日本三大火祭りなんでしょうか?不安…。


やっとたどり着けた

とりあえずそこにいたおじさんに「どこでやるんですか?」とおそるおそる聞いてみると、
「太宰府遊園地のところからさらに奥に上ったところだよ、20時頃行かないといい場所で見られないよ」と教えていただきました。

え〜遊園地の奥にそんな広いスペースがあるの?
ネットでは21時頃点火という情報をみていたので、その時間を目指そうと思っていたのですが、おじさんの勧めに従って早めに行ってみることにしました。

しかし、誰も歩いていない…。暗い。静か。案内板ナシ。
途中で静かに待機している法被衆を横目で通り過ぎて、ようやく会場らしき場所にたどり着いてみると、すでに良さげな場所は見物客がいてよく見えません。
山の斜面になんとか見えそうな場所を確保して待っていると、法被を着て、藁縄の鉢巻をし、顔に炭を塗った子供たちが「おんじゃ!おんじゃ!」と言いながら会場をグルグル回っています。

おんじゃ…?
鬼じゃ、がなまってるのか?


壮大な鬼ごっこ!

会場アナウンスがお祭りの説明をしてくれて、ようやく全体像がつかめてきました。
どうやら氏子約300人がそれぞれグループに分かれて鬼退治をするらしいです。

「鬼係(おにがかり)」…そのまま「鬼」ですね。
「燻手(すべて)」…鬼を退治するグループ。
「鬼警固(おにけいご)」…鬼を守るグループ。
この他に神職と氏子会長が登場します。

大量の藁と生松葉が、お堂の前に積まれていて、そこに火をつけられないように若い衆が守っています。これが鬼警固なのかな…?
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たいまつ
巨大なたいまつを持ったグループが、そこに火をつけようとしてぶんぶん火を振り回します。いやいやこれが迫力あるんですわ、これ絶対ケガ人出るっしょ。

最終的には灯油も撒いて一気に点火するのですが、そこへまた巨大なうちわを持った衆がどんどんあおいで、お堂の中に逃げ込んだ鬼に煙を送り込みます。
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鬼警固は、煙から鬼を守るためにお堂の壁をバンバン壊して煙を出します。
この壁が意外と普通に丈夫に作られているので、なかなか壊れない!

これが壊される前のお堂。
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こっちが壊されたお堂。
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この板壁の燃え残りを持って帰って火除けのお守りにする風習もあるそうです。

さらに、ここから狭いお堂の中を鬼とそれを追いかける燻手がグルグル7周半回ります。正直、よく見えません!
巨大うちわでバンバンあおがれて、さぞかし内部は煙いんだろうなぁと思われます。
中では神職が豆を投げているらしいです。

その後お堂から出てきた鬼がさらに広場で3周、ようやく退治!ということなのだそうです。


歴史と神事


いやぁすごい!壮大な鬼ごっこの火祭りでした。
この祭りは今から約1000年前、菅原道真のひ孫の代に始まったのだそうです。
1000年かぁ……
もう想像をはるかに超えています。

祭り=夜店と思っていたクリキンディ、そうではなく、そもそも祭り=神事であったということをやっと認識しました。
電気などない時代に夜中に行われている神事、たいまつの明かりだけが頼りだったわけです。
夜道の街頭レベルとか言っていた自分に反省です。

今はネットでいろんな情報を知ることができる時代ですが、やっぱり自分の目で見てそのにおいを嗅いで、自分の足で訪ねてこそわかることがまだまだたくさんあるんですねー。

ちなみに、この日太宰府天満宮ではもうひとつの神事「鷽替え神事(うそかえしんじ)」も行われました。
こちらもすごく珍しい風習ですごく面白かったのですが、その話題はまた別に記録しておきますね。


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