世界最速の男


「世界最速の男」って言ったら、皆さん誰を思い浮かべるんでしょう?
オリンピックで新記録を出した選手?
時速160Km台で投げる野球選手?
F1のカーレーサー?

クリキンディにとって「世界一速い男」は、名前も知らないおじさんです。

ある日、交通量の多い道路を運転している時、
300mくらい先を、横切って走っていく男性の姿が見えました。
横断歩道もなく、「うわ!危ない!」と思って見たそのおじさんは、
本当に、びっくりするような大股で、すんごいスピードで、車を避けて走り抜けました。

おじさんの辿り着いた先にあったもの…
それは、
歩道に自転車が倒れていて、
その上に、歩道を横切ろうとした車が乗り上げているところでした。
つまり、事故です。

その様子を反対側の歩道から見ていたおじさんが、
自転車の人を助けようとして、咄嗟に走っていったのだ、ということがわかりました。
火事場の馬鹿力というのは、こういうことなんですね〜。

クリキンディは、そのまま走り抜けてしまったため、
その後どうなったのか見ていませんが、
あの勢いなら、おじさんは、車を持ち上げて、自転車の人を救い出していたかもしれません。

そんな現場に出くわしたとしても、
おそらく何もできないであろうクリキンディは、
あの世界一速い、名前も知らないおじさんを尊敬しています。

こんな時の咄嗟の行動って、本能なんでしょうか?
それとも、日頃の考え方や行動によるのでしょうか?

今日は、時速80kmで走行中に、前方を転がる何かを見つけて避けようと、
咄嗟に急ハンドルを切ってしまい、
そのままスピンして死ぬかと思ったクリキンディです。

どうやら私を守護して下さっている存在が守ってくれました。
まだまだ、人生やり残したことがありそうです。

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