今日は、あるミュージシャンの話を例として書こうと思いますが、きっと誰にでもあり得ることかもしれません。
逆に自分が嫌われる側になることも…
皆さんが「わかんね〜」と思うことのなにかしらのヒントになれば幸いです。
■信頼できる人から伝えられる情報
私には若い頃から大好きなミュージシャンがいまして、
その人の音楽からインスパイアされたこともたくさんあります。
とても大好きですが、ライブには昔一度行ったきりでした。
最近、友人がそのミュージシャンのライブに行った時の話をしてくれました。
めっちゃ怒りながら…w
詳しい内容を書くとミュージシャンの特定に繋がっちゃうので書きませんが、友人が話してくれたエピソードは「そりゃひどい、ひどすぎる!」と思うようなものでした。
そのライブをきっかけに友人はそのミュージシャンを大嫌いになってしまったそうで、もう二度とCDは聴かない!と言っていました。
その話を聞いただけでは、私自身が嫌な思いをしたわけではないので、そのミュージシャンのことを嫌いになる理由もありません。
車のオーディオにはそのアーティストのCDがたくさん入っているので、運転するたびに曲を聴いていました。
が…
やっぱりなんかひっかかるんですよね。
この人がライブでそういう言動をとるのか…と思い出し、手放しに音楽を楽しめなくなってしまっている自分がいるんです。
正直このミュージシャンのことをこれ以上嫌いになりたくないので、絶対にライブに行くのはやめよう、と思っています。
■自分には何も被害がないのに
こういうこと、実はものすごくよくあることじゃないですか?
例えば、遠い親戚の叔父さんの悪口を聞かされたら、会ったこともないのにイヤな人だと思い込むとか、
自分は特に嫌な思いをしていないのに、同僚から上司の悪口を吹き込まれたら、裏があるんじゃないかと勘繰っちゃったり。
なんというか、真っ白なミルクに一滴の色水を落としたみたいに、いつまでも色が消えなくなってしまう感じ。
これは、自分がどちらを信頼しているのか、ということも大きく関わると思います。
例えば、ミュージシャンの話に戻ると、私自身はその話をしてくれた友人のことを信頼しているから、大好きなミュージシャンに対して、大嫌いにはならないけれど、もやっと陰がさしたような状態になっています。
もしも、その話をしてくれたのが、さほど仲のよい友人ではなく、そんなに信頼していない人だったとしたら、
ミュージシャンを大好きと思う気持ちに曇りは生まれなかったと思うんです。
では親戚の叔父さんの話、もし自分がとても叔父さんと仲がよかったとして、叔父さんの悪口を言ったのが、あまり親しくない伯母さんだったとしたらどうでしょう。
むしろ伯母さんの方を嫌いになるかもしれませんね。
■話題の相手は何も行動を変えていない
ちょっと話を整理しましょう。
ミュージシャンは私に対して何かをしたわけではありません。
いつも通りに音楽を提供しているだけです。
私の友人には不快な思いをさせたようですが…
叔父さんは私に対して何か意地悪をしたり迷惑をかけたわけではありません。伯母さんには何か迷惑をかけたかもしれませんが…
上司には特に嫌な思いをさせられていません。
同僚は嫌な思いをしたかもしれませんが…
つまり、自分が信頼している人から、誰かの悪口をずっと聞かされ続けていると、自分は何も被害を受けていないのに、
いつのまにかその人のことを嫌いになっちゃう可能性があるということ。
ついでに言えば、私はあの人に迷惑をかけたつもりはないのに、なぜか嫌われている気がする…という時も、こういうことが起こっているのかもしれないと想像できます。
■情報を鵜呑みにしないで深読みしてみよう
このような人間の心理をわかっていて、うまいこと情報作戦しちゃう人もいるんですよね。
無意識に誰かと話していてもこれだけ影響があるわけですから、
意識的に誰かを陥れようとして情報を流されてしまったら、あっさり騙されちゃうかもしれません。
あまりうれしくない結論になっちゃいますが、
いわゆる大手メディア、新聞やテレビなどは、まさにそれをするプロフェッショナル集団です。
個人が太刀打ちできるような相手ではありません。
何が正しい情報なのかを知ることは今の時代、複雑過ぎておそらく不可能です。
それでもなんとか深読みをしてみるには、「この情報を流すことで誰が得するのかな?」と考えてみることだと言われます。
うーむ、話が変な方向に広がっちゃいましたが、
誰かを好きとか嫌いとか思う時に、いったいなぜそう思ったのか、それは事実なのか、ただの印象なのか、そんなことを考えてみるのも面白いかもしれない、というお話でした。
P.S.
実は最近のやりすぎ外伝の関さんネタについて、いろいろ思うところがあるのですが、彼のファンが多いので、嫌われるのが怖くて何も書けないという…ww