ミモザの咲き乱れる頃 その1


クリキンディの父親は大正生まれなので、
もう、いつお迎えが来てもおかしくない年頃ではありますが、まぁまぁ元気です。
まぁまぁ、というのは、最近「ガン宣告」を受けたところなのです。
幸い、場所がよく、すぐに命に関わるということでもありませんし、
抗ガン剤の副作用もほとんどない種類のものなので、
入院治療も必要なく、家族としては、ほっと一息ついているところです。

しかし本人は「オレはガンになった」ということを宣伝したいようです。
遠くの友人や親戚に電話しては、誰かがすぐにかけつけてくれるものと期待しています。
でもね〜
以前の記事、誰かのためvs自分のため
に書いたように、普段、人のために何かをする人ではないし、
年賀状だけのお付き合いの人のために、誰もわざわざ会いに来てくれませんって。

そんな冷めた対応をしてしまうクリキンディに
「それでも、いつどうなるのかわからないんだし、後悔しないように、もっと頻繁に会いに来なさい」
と母親は言います。

ああ…
こんなことブログで公開しちゃっていいのでしょうか…
今まで、クリキンディは、自分の自慢話しかしない父親に、なるべくたくさん話しかけてきました。
本当はどんなことを考えているのか、引き出そうとして一生懸命やってきました。
もう、だいたいわかってきたんで…
もういいです。
もちろん、いろんなことで助けてもらったし、ものすごく感謝しています。
だけど、
「お願い、いつまでも死なないで、元気でいて」
とは、正直どうしても思えません…。

なんて、自分は冷たい人間なんだろう…
ここまで育ててくれた親に対して、
どうしてこんな感情しか出て来ないんだろう…

ものすごく落ち込みます。

誰にも、こんなことで落ち込んでいるなんて相談できません。
普通は、どんなひどい仕打ちをした親であろうと、いつまでも長生きして欲しい、
そう願うものなんでしょう?
クリキンディはどこかおかしいんでしょうか…。

もしかしたら、
私と父親が関わった過去世に原因があるのかも…?
クリキンディは、見よう見まねでセルフヒプノをやってみました。
(ヒプノセラピーは退行催眠のことです。通常はセラピストさんが誘導してくれます)

そこで見えてきたのは、
ミモザの咲き乱れる美しい季節に、結婚式が行われている風景でした。

なかなか話をコンパクトにまとめられなくてごめんなさい!
この話には、もちろんつづきがあります…

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