開会式で日本の選手団が退場した理由


こんにちは、今年は温度も湿度も高くて不快指数うなぎ上りですね。
一年ぶりに着た浴衣がカビ臭過ぎて、ちょっと憂鬱なクリキンディです。

ロンドンオリンピックについて、
いろんな情報がネット上には飛び交っていますが、
今日は「開会式で、日本選手団が途中退場した」というお話です。

ご存知ない方のために、軽く説明しますと、
開会式後半では、204の国と地域の選手団が入場してきます。
ここはただひたすら長いシーンなので、クリキンディは早送りしちゃったのですが、
日本では放映されなかった大きな事実がふたつあったそうです。

ひとつが、選手団が入場行進時につけていたメダル。

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宮城県石巻市と南三陸町の小中学生が、手作りでひとつずつ仕上げたお守りで、
木の部分は南三陸町志津川地区の流木がれきが使われた。コシノジュンコさんがデザイン。
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ということだそうです。
これは、イギリスのTVでは軽くアナウンスされていたようですが、
日本の放送では触れられていませんでした。

もうひとつが、
入場行進で会場を半周した後、日本選手団が全員退場しており、
聖火点灯の時にはひとりもいなかったこと。

これも、ぼんやりテレビを見ていたクリキンディはまったく気付きませんでした。
なぜ、日本選手団が退場したのかということについては、
公式な発表がほとんどないため、
憶測の域を出ず、様々な解釈があるようです。

そもそも、オリンピックの開会式は、所要時間が非常に長いため、
次の日から始まる競技のことを考えて、行進の後に自主的に退場を申し出る選手は
日本だけでなく、他国にもよくあるそうです。

しかし、ひとつの国の選手団全員が退場したのは、日本だけ。
それも、最後まで開会式に残る意思を持っていた選手まで、
半ば強制的に退場させられているように見えたという噂です。

もうひとつ、事実確認はできていませんが、
日本人選手村が、他の国と違う場所にあるという噂もあります。

これらの噂から、
どうやら、放射能の心配をする様々な国の人から、
日本人選手を遠ざけているのではないか、
という結論があちらこちらで語られています。

最初に書いた「がれきメダル」についても同様で、
「野ざらしになって放射能を浴びていたかもしれないがれき」を使ったメダルを、
大量に(500個以上送ったそうです。)オリンピック会場に持ち込むことに対して、
不快感を持った人がいる可能性はありますよね。

この話を話題にしたところ、ほとんどの友人が
「放射能を理由に退場させるなんてひどい!」
と感じたようです。

おそらく、日本人としては普通の反応だと思います。
ですが、もしあなたの住んでいる町でオリンピックが開催されたとして、
その前の年にチェルノブイリの事故が起きたとしましょう。
そこで「壊れた住宅のがれきで作ったメダル」を、
ロシアの選手団が大量に持ち込んだとしたら、
あなたはどんな気持ちになるでしょう?

ガイガーカウンターで、あらかじめ数値を計って、無害だと判断されました。
そう言われても、ちょっと「うーん」という気持ちになりませんか?

もちろん、「大変な事故だったのだから、応援したいし、受け入れます」
という人もいるでしょう。
でも、それをすべての国の人に求めるのは酷ですよね。
他の国の人が、日本人と同じ認識を持っているわけはないのです。
私たち日本人同士ですら、
「放射能は微量でも危険である」
「放射線は病気治療にも使われていて安全である」
というように、認識が分かれているのですから。

今日の結論。
微量の放射線を長期に渡って浴び続けることで、
人体にどのような影響が出るのか、はっきりわかっていません。
絶対危険だとも言い切れないけれど、
絶対安全だとも言い切れない。

がれきメダルを作る方も無神経。
会場から排除する方も無神経。

だけど、なぜお互いがそのような行動をとったのか、
よく話を聞いて、相手の気持ちを想像して、
もっと深く理解し合う努力があればいいんじゃないでしょうか。

←クリキンディのブログおよびツイートがまとめて見られます。

←理解してくれますよね…?


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