最近じゃ、ドラマは、こんな中途半端な時期に始まったりするんですね。
昔はトレンディドラマのファッションを追いかけたこともあるクリキンディです。
金曜夜にはじまったオルトロスの犬、
「悪魔の手を持つ天使に戦慄するか、神の手を持つ悪魔に救われるか」
というキャッチコピーにまんまとハマり、
しっかりと録画して見ました。
いやぁ、なかなか面白いじゃないですか!
タッキーかわいいし!!
初回なので、あちこちに謎をかけて、布石をばらまきまくっているし、
ストーリーを把握するのに、ちょっと時間がかかりましたが、
どうやら、「神の手を持つ男」と「悪魔の手を持つ男」が絡み合いながら、その誕生の謎を解いていくストーリーのようです。
ふたりのプロフィールを簡単に言うと…、
過去に殺人事件を起こして服役中の死刑囚、竜崎(タッキー)は、触れるだけで、どんな怪我も病気も治してしまう「神の手」を持っている。
対して、善良な高校教師、碧井(錦戸亮)は、触れるだけで、なんの証拠も残さず相手を殺すことのできる「悪魔の手」を持っている。
まるで合わせ鏡のようなふたりが、はじめて出会ったのは、
竜崎が服役している刑務所。
そこで、竜崎が碧井に語るこんなセリフが、ぐっときました。
「お前はずっと怯えて生きて来た。
“触れるだけで人が殺せる力”がある。
そのことに気付いてから、怒りや恐怖、憎しみや恨み、そんな気持ちを檻の中に押し込めて、息を潜めて生きてきた。そうだろう?
人とは違う、恐ろしい力があると、まわりに知られたらどうなるのか。
世間はお前を怖れ、嫌い、排除しようとする。人はお前みたいな化け物が、この世に存在することを許さない」
「おれもお前と同じだ。人とは違う力を持つとどうなるか、化け物をどんな目で見るか、俺はそれを味わってきた。
こんな力、欲しくて手に入ったわけじゃない。神様が気まぐれにおれたちに与えたんだ。
一体どう使えっていうんだ。こんな力を与えてくれるなら、使い方も教えてくれないと…。」
さすがに、触れるだけで、人を殺したり、治したりする力を持っている人は、そうそういないと思いますが、
これを他の能力に当てはめて考えてみると…。
たとえば、江原さんは、オーラを見たり、相手の守護霊と会話する能力を持っています。
宇宙人のような存在から、メッセージを受け取る能力のある、ダリル・アンカさんやアマーリエさん。
スピリチュアルなことに限りませんね。
驚異的な記憶力を持つ頭脳の持ち主や、
超絶テクニックを持つミュージシャンなど、
他の人とはちょっと違う、特殊能力を持って生まれた人はたくさんいます。
(ここでは努力して手に入れた能力とはわけて考えますね)
そんな能力の持ち主は、みな同じように思ったことがあるんじゃないでしょうか。
「欲しくて手に入った能力じゃない。使い方を教えて欲しい!」と。
クリキンディのような一般市民から見れば、
なんと贅沢な!いくらだってその能力生かす道があるでしょ!
と思っちゃいがちですが、
本人にしかわからない深いジレンマというのがあるんだなぁ、ということに
あらためて気付かされたセリフでした。
これからの展開、楽しみ〜!
←ちなみに「オルトロス」とはギリシャ神話に出て来る双頭の犬だそうです。