ブルネイ・ダルサラーム


ああ、ブログ書くの久しぶり…。
いろんなことを諦めたような諦めていないような気分の中、
「煙草とお酒のない国」ブルネイに行ってきましたので、
興味のある方のために少し記しておこうと思います。

まず、ブルネイ(正式名称はブルネイ・ダルサラーム)という国を知らない人の方が圧倒的に多いので、
すごーく簡単に紹介すると、
南シナ海のボルネオ島にある小さな王国で、ほとんどの国民がイスラム教徒であり、
また石油産出国なので裕福で、国民は税金、教育費、医療費を払わなくていい国。
ということになるでしょうか。

イスラム教では原則お酒を禁止しているため、ブルネイでもお酒を提供するお店はありません。
ただ、宗教にも信心度合いがあるというか、
国境を超えてマレーシアでお酒を手に入れて飲む人もいないことはないそうです。
日本と一番違うのは「泥酔する人がいない」ことだそうです。

煙草については、全面禁止なのではなく、王様の意向により絶滅しつつある、という印象でした。

王政=独裁国家とも言えると思いますが、この国は本当に平和です。
税金、教育費、医療費の心配をしなくていいというのが、どれほど安心感のあることか、
と思い知らされました。

産油国なのでお金持ちだと聞いてはいましたが、
全体的な印象としては、王宮やモスクなど一部純金をふんだんに使用していて豪華だけど、
一般市民の暮らしはそんなにきらびやかな感じではなく、
とても素朴、だけど不便なものはない、という感じです。
ほとんどの国民が車を持っており、
停電することもなく、電気代も安く、水道代も安い。
それと別に、飲み水として蒸留水を通常使っているため、
屋台村のような場所でも、日本人も安心して飲み食いできます。

そしてこの国の名物文化のひとつが世界最大とも言われる水上集落。

外観はちょっと華奢に見えますが、この地域は台風も地震もないので問題ないそうです。
ちゃんと電気も水道もひいてあるし、中はめっちゃ広い!

王様は「家を建ててあげるから陸上に引っ越しなさい」と提案したことがあるらしく、
一部の人は移ったものの、昔からここに住んでいる大半の人は、
「水音を聞きながら足下で釣りをして風の通り抜ける生活がいい」と言って移らなかったのだとか。

だから、陸上にタクシーはほとんどありませんが、
水上タクシーは400台もあるそうです。

そして、クリキンディが宿泊したのが、7つ星とも言われる豪華なエンパイアホテル。

7つ星どころか3つ星ホテルにだって泊まったことのないクリキンディには、
どこが採点ポイントなのかよくわかりませんでしたが、
まあ敷地が広いこと広いこと。
建物もたくさんあって、迷う迷う。

ひとつだけ、いやふたつかな。
ここを訪れようと思っている方へ伝えておきます。

まず、ブルネイは熱帯地方なので、暑いです。そしてとても湿度が高いです。
空港からの送迎バスを降りた瞬間に、眼鏡が曇りました。

ホテルの中庭に、ラグーン風の池が作ってあり、
ものすごく蚊がたくさんいます。
同室の方はそのために電池式の虫除けを付けていたにも関わらず刺されてました。(苦笑)
ちなみに水上集落の周辺にはあまり蚊はいません。
ホテルの敷地内が特別に多いのだと思います。
(このブログの他の記事をはじめから読んだ方はその理由、わかりますよね?)

あ、食事の話が全然ありませんでしたね。
基本的にアジア系のお料理ですので、香辛料が多めでどれもとてもおいしかったです!

そんだけかよ!ってはい、そんだけです。
いや、大事なことを言ってませんね。
日本や欧米諸国の食事と一番違うこと、
それは素材の良さと、調味料でしょう。
化学肥料や合成保存料、化学調味料などの使用量が完全に違います。
こういう食事をしていれば病気になりにくいはずです。

気温も湿度もお料理も、
クリキンディにとっては心地よく、身体の調子がとてもよかったことは間違いありません。
日本に帰ってすぐに体調を崩したことから、
やはり東北の放射能汚染度がかなり進んでいることを実感したのも確かです。

では可能ならばこの国に移住したいか?と聞かれたら、
ちょっと迷う自分もいます。
平和過ぎて飽きてしまいそうだな…
なんと人間は贅沢な生き物なんでしょうね。
あ、すみません「人間は」だなんて、十把一絡げにしちゃいました。
「私は」贅沢です。

最後に、日本ではまず見かけないものをご紹介。

ホテルの部屋の引き出しをあけたら、小さくたたんだ絨毯が入っていました。
敬虔なイスラム教の方は一日5回メッカに向かってお祈りします。
つまり、この矢印はメッカの方角です。

☆追記
この国は一夫多妻制なので、王族は4人まで奥さんをもらうことができます。


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