一円でも安く買いたい人と一円でも高く売りたい人と


今日、あるマイミクさんの日記で、
ブラジル産のお肉についての記事を見かけました。
あえてリンクしませんが、まぁ牛、豚、鶏の飼育にあまりまともなものを使っておらず、
自国民は食べないとか、アメリカでは輸入を禁止しているとか、そんな内容でした。

それを読んだ他の方のコメントで、
中国の野菜の農薬の使用量がすごくて身体に悪いとかいう話に発展していったのですが…

食べ物を選ぶのはとても難しいと思います。
スーパーで野菜を選ぶ時に、普通の人が何を基準にしているかと言えば、
まず「新鮮そうに見えるかどうか」ですよね。
そして「価格が安い」ものを選んでいると思います。
福島産のものは「応援のために買う」人と「絶対に買わない」人の両方がいるでしょうね。

売る側としては、ちょっと古くなったものを
「いかに新鮮そうに見えるか」ということに労力を使います。
例えば照明とかパッケージとか。
それから「いかに安く仕入れるか」にも力を注ぎます。

完全に「騙し合い」ですね。
どっちが見破るのか、どっちが得をするのか。

最初に書いたブラジルのお肉の記事について、
「自分さえ儲かれば他の人などどうでもいい」というコメントがありました。
確かに、消費者側に立てば、
「健康によいとは思えない食べ物を売るなんてひどい」
ということになりますが、
生産者の立場に立つと、
「だって形の揃ったものしか売れないし。身体にいいものを作っても高価だと売れないし。」
ということになっちゃいます。

つまり、どちらに立っても「自分が得する」ことを最優先にしているわけです。
世の中の価値基準として、
「得をするのがいいことで、損をするのは悪い事」
というのがありますね。
全員が「自分が得をすること」に一生懸命になっているわけです。

「いいものを一円でも安く手に入れたい」
「悪い物を一円でも高く売りたい」

なんか不幸だなぁ。

もひとつ、受験についてもそうですよね。
合格祈願のために神社を訪れて「合格させてください」とお願いする。
それが「自分以外の人を落としてください」と言っているのと同じ事だと気付かない。

ほんとに不幸だなぁ。

じゃ、いったいどうすればいいの?と思ったあなた。
「いいものを安く手に入れるのがしあわせ」
「適当にやって少しでも多く儲けるのがしあわせ」
「いい学校に合格するのがしあわせ」
というしあわせの基準は、
現在の世の中のシステムが作り出した根の深い洗脳です。
本当に心から自分がそれを求めていることなのかどうか、
考えてみる必要があると思いませんか?

Compass of my heart
常に磨いておかないといけないなぁ……


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です