トラウマ「育児」


ちょっと忙しくて身体がバキバキになっていたので、マッサージに行ってきました。
上半身を揉んでもらっている時に、「ふっ!」と背中から何かが抜けていきました!
いったい、誰が私の背中にはりついてたんでしょう?
そのあと、一気に背中の緊張がほぐれていき、だいぶ楽ちんになったクリキンディです。

なんとなく気が進まないままに、なぜか自分の心をさらけだす羽目に陥っている
「トラウマ」シリーズのつづきです。
はじめておいで頂いた方は、こちらからご覧下さい。
「トラウマ兄弟」

今日のテーマは「育児」です。
これは、自分の中でもっとも「心が痛い」トラウマなので、正直まだ全部を語れる気持ちにはなっていません。
今現在でも、「たまひよ」などの育児雑誌を見るだけで、心がきゅ〜っと縮んでしまいます。

「お母さん、一日一回でいいから、お子さんを抱きしめてあげてくださいね」
息子を預けていた保育園の園長先生から、
ある朝、こんな風に言われました。

一見、簡単そうなお願いのように聞こえます。
しかし、その当時のクリキンディには、
「お子さんが、愛情不足で、情緒不安定になって困ってるんですよ。せめて一日一回ぐらい抱きしめる努力ぐらいしなさいよ!」
と言われたように感じて自分を責め続けてしまっていたのでした。

「あんたの子育ての仕方が悪いのよ」
「母親なんだから、子供を愛するのが当然でしょ」
「自分のことより、子供のことを優先するのが当たり前」
「怒っちゃダメ、冷静に叱らなきゃ!」
「叩くなんてもってのほか!」

あの頃、こんな言葉がガンガン突き刺さりました。

念のために言いますが、
クリキンディは息子を愛していなかったわけではありません。
誰よりも大切な、世界で一番かわいい、かしこい息子です。

しかし、はじめての子育ては、予想以上に大変だったのです。
睡眠が一番大切なクリキンディにとって(<ああ、やっぱり鏡なのね>をご参照ください)
まずは、ゆっくり眠れないことが、もっとも辛いことでした。
細かいことを言えばキリがありませんが、とにかく自分の時間をとられるのが辛かったですね〜。

そして、息子が安全かどうか、つねに緊張し、本当に気の安まる暇がありませんでした。
そして、「正しい道」を進んでもらうために、息子の行動を監視し、間違ったら怒る、
立派な人間にしなくちゃ!という責任感に、がんじがらめになっていて、
息子自身の気持ちを、ちゃんと汲んであげられなかったんです。
そんな母親に育てられて、いつしか息子は「愛されている実感」をなくしていってしまったんですね。

そして、息子は小学校〜中学校と不登校になってしまいました。

「子供を学校へ行かせることもできないダメな親」
そう、自分自身でレッテルを貼っていたように思います。
その頃のストレスは、親も子も、相当な溜まり様でした。

その後の出来事は、まだ辛過ぎて言葉にできません。

ここまでを読んで、クリキンディの子育てについて、アドバイスしたくなっちゃった方もいるかもしれませんが、
これらは、過去のことです。
そしてすべては結果オーライでした。
あの頃見えていなかったことが、今ならよくわかります。
今は、本当にしあわせです。

しかし…、
暗闇の中をもがいていた、あの頃の辛さはとっくになくなっているというのに、
今でも言葉にできない大きな心の傷になっているんです。
まさに「トラウマ」です。

もう一度ちゃんと子育てやり直してみますか?
と言われたら、NOです。
次の生でまた女性に生まれたとしても、子供を生みたくないと思ってしまいます。
(今、子供が欲しいのに、なかなか妊娠できない、という方は、もしかすると、前世で、こんな思いを持っていたのかもしれませんね。)

さて、このあたりで、トラウマのことを「兄弟」呼ばわりしている意味に、気付いた方もいると思いますが、
もうひとテーマ続きます。
もうしばらくお付き合いくださいませ。

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