いよいよ夏本番。
今年もすでに各地で「猛暑日」の発表があり、
昨日一日で、熱中症で救急搬送された方が千人を越えたというニュースも。
昔は「熱射病」とか「日射病」とかよばれていたのに、
いつ頃から「熱中症」という呼び名に変わったんでしょうね?
「猛暑日」という呼び方もここ数年言われ出したような気がしますし、
「熱帯夜」という言葉もあまり聞かなくなりました。
「熱中症」の発生数も年々増えています。
日本人はみな、肌で「自分が子供だった頃よりずっと夏が暑くなっている」
と感じていると思います。
かといって「二酸化炭素を原因とする地球温暖化」だけでは説明し切れないようです。
地球環境について今すぐにどうにかできるわけでもないので、
自分にできる熱中症対策について考えてみましょう。
熱中症の原因はミネラル不足?
まず、熱中症は、身体が高温にさらされ続けて、諸々の調節機能が失われてしまう状態、ですよね。
めまい、ほてり、頭痛、腹痛、だるさ、吐き気、こむら返り、汗が大量に出る、もしくは汗が出ない、
などの症状が主なもののようです。
ほてりとか、汗とかならわかりやすいけど、
なぜお腹が痛くなったり、こむら返りになったりするんでしょうね?
ふしぎー!
それから、同じ環境にいて熱中症になる人とならない人、
その違いはなんでしょう?
うーんむずかしい。
気温と湿度が高くなると、熱中症の危険度が増すのだそうです。
うちでもこんな温度・湿度計を導入してみました。
熱中症の対策として、
水分と塩分を多めに摂るように、と言われますが、
「お水を飲むのは苦手」という人も多いですね。
森のトトロに教えてもらったところによれば、
普段あまりお水を飲まないという人は、
ミネラル不足の人が多いのだそうです。
「ミネラル」と一言で言っちゃいましたが、すごくたくさんの種類があります。
マグネシウムとかヨウ素(放射性じゃないやつ)とかナトリウムとか鉄とか…
とてもたくさん種類があるけれど、
タンパク質や脂質のように大量に必要なわけではなく、微量で足りるため、
意識して摂取しにくいものなんですね。
ですが、すごく運動してお腹がすく、みたいにわかりやすく消費されるものでもなく、
大量に汗をかいたり、
ストレスがかかったりする時に、多くを消費するのだそうです。
(ちょっと話が横道に逸れますが、
見えないナニカに寄られた時にもミネラル消費しちゃうことがあります。
そんな時は急に貧血になってクラクラします)
そんなミネラル不足状態の身体は、
水分をとることで、さらにミネラルが薄まってしまうため、
ミネラル濃度を下げないように、本能的に水分をとりたくない、と感じてしまうのだそうです。
夏に「ソーメン食べたい」と思うのは、
あっさり冷たいものだから、というだけではなく、
「塩分をとることでミネラル補給したい」と身体が感じているらしいです。
「スイカ食べたい」も同様で、
ただ水を飲むのではなく、果物に含まれるミネラルも補給しつつ水分をとれるから、
身体がおいしいと感じるんですね。
ということは、熱中症対策としての「塩と水分」は、
「ミネラルの多い岩塩や海塩、水分の多い野菜やフルーツ」がベストだとわかってきます。
熱中症になりやすい人は、ミネラル不足の人が多い、
という仮説もなりたちますね。
マグネシウム不足で起こるのがこむら返りなどの筋肉の攣りですし、
頭痛や腹痛などは、水分不足によって一時的に血液などの流れが滞ることによる症状だと思われます。
汗のかき方の違い
もうひとつ、汗が止まらない、もしくは汗が出ない、
という症状についても考察してみましょう。
人間にとって「汗をかく」という状況は、
体温調節の役目を持っています。
ついでに重金属などの老廃物も出してくれる排泄器官としても働いてくれます。
ですが、エアコンの普及や、運動不足により、
人間は昔に比べて汗をかく機会が減っています。
使わなければどんどん機能が落ちていくのが人のカラダってものですよね。
暑い場所に行っても、すぐに汗腺が働いてくれないので、
汗が出るまで時間がかかります。
(サウナでなかなか汗が出ないタイプの人がコレですねー)
ラジエーターが働いてくれなければ、車もオーバーヒートするように、
身体もオーバーヒートします。
一番効率のいい汗のかき方(放熱効果という意味でね)は、
小さな水滴状の汗をかくことらしいです。
大粒の汗がダラダラ流れるような状態は、
あまり体温を下げるのに効率がよくないのだそうです。
大粒の汗が出ている時というのは、
蛇口の調節がうまくできなくて、
ちょろちょろ出したいのに、全開になっちゃったー!
みたいなことかもしれませんね。
ということは、
普段から体温調節機能をしっかり動かせるように、
汗腺を鍛えておいた方がいいってことになりませんか?
ん、汗腺っていったいどうやって鍛えればいいんでしょ?
やっぱり汗をかく機会を減らさない方がよさそうですよね。
エアコン vs 扇風機
今どき、電車に乗っても買い物に行っても、映画を見ても、
もちろん自宅もオフィスも、エアコンのないところは少なくなってきました。
確かに暑い時にひんやり乾燥した空気は気持ちいいですが、
ですが…
やっぱり…
冷やし過ぎでしょーーー!
建物の中に入った瞬間に、今までベタベタしていた汗が、
一気にひいて、汗腺が閉じてしまいます。
最初はよくても、
5分も経つと、今度は身体の中に溜まっている熱が、放出する場所を失って、
こもった暑さを感じ始めます。
それでも一時間もいれば、
室温で徐々に身体が冷やされるので、
オーバーヒートはしませんが、
そこから外へ出た時の暑さたるや、
建物に入る前よりずっと辛く感じませんか?
外気温と室温の差が大き過ぎると、
それに対応するために、とても体力を(ミネラルもね)消費してしまうのだそうです。
そう考えると、エアコンの設定温度は、あまり低くしすぎないほうが、
熱中症の対策としてはいい、ということになりますね。
クリキンディは寒いのが苦手なのと、
閉ざされた空間が好きじゃないのと、
お金がない(苦笑)という理由により、
自宅にエアコンをつけていません。
だからこうして記事を書いている間も、
じっとり汗をかいています。
でもね、汗をかいたところに風が吹いてくると、ほんとうに気持ちいいんですよ!
…風が吹いている時はね…
無風の時はさすがに辛いので、扇風機です。
乾燥し過ぎず、冷やし過ぎず、宇宙人ごっこもできるし。
そうそう、電気代もエアコンより安い!
扇風機と言えば、羽根なし扇風機が流行ってますね。
掃除が楽だし、なんといってもカッコいい!
けどちょっと高価なのでなかなか手が出ませんが…。
と思ったらナニコレ。ちょっとかわいい!
そういえば、ヨドバシカメラに扇風機を探しに行ったら、
扇風機コーナーと別にサーキュレーターコーナーがありまして、
これ、足があるのかないのか、それだけの違いなの?
どっちも羽根を回してるわけだし、
首振り機能やリズム風とかも一緒だし、どうやって区別するのさ?
と思ったら、ちゃんと違いがありました。
扇風機は、直接体に風を当てることで、涼感を得るのが目的です。
風は広範囲に広がるように発生しますが、あまり遠くまで風は届きません。サーキュレーターは、直進性の高い風を発生させて、風の循環を作り出すのが目的です。
室内の空気を循環させることで、部屋の温度を均一化し、エアコンの設定温度になる時間を、短縮できるのがメリット。
ただ、風が強いので、人に直接当てるのには向きません。
へーへーへー。
安上がりで身体にいい方法とは
ということで、もうそろそろまとめてみますが、
まず世紀末的な猛暑に負けないためには、
暑さに対処できる身体を作っておく、というのが一番大事だと思われます。
春から少しずつ上がってくる気温に、エアコンなどで対抗しなければ、
汗腺がちゃんと働いて体温調節をしてくれます。
職業上どうしてもエアコンのがんがん効いている環境にいなくてはならない人もいるでしょうから、
エアコンの設定温度を見直してみるとか、それがダメなら、
せめて、お風呂に入ったり、岩盤浴をしたりして、しっかり汗腺を開く習慣をつけるといいと思います。
水分と塩分の補給については先ほど書いた通りです。
クリキンディは、常に小びんで岩塩を持ち歩いています。
最近お気に入りなのは、梅干しのタブレット。クエン酸もとれるので効果^_^バツグンです。
糖分が欲しい時には、ミネラル豊富な黒糖がお勧めです。
社会のシステムが、どうしても熱中症が増えていくような形になっているんですよね。
エアコンもそうですが、
手に入れられる食べ物自体が、昔と比べて、ミネラル分が少ないんです。
でも、それを知っていれば対策もできます。
いろいろ書きましたが、これはあくまでもクリキンディが実践している方法です。
どなたにも当てはまるとは限りません。
自分にはこの方法は合わなさそうだと思ったらやらないでください。
他にも暑さ対策についていろいろな方法がありますので、
自分に合った方法で、この夏を乗り切りましょうね。
おまけ
真夏日とか熱帯夜とかの基準を一応ね。
- 夏日…日最高気温が25度以上の日
- 真夏日…日最高気温が30度以上の日
- 猛暑日…日最高気温が35度以上の日
- 熱帯夜…夜間の最低気温が25度以上の日