UFOが普通に飛び回る世界はきっとこんな感じ


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母親と二人でドライブ中、
私が窓の外にあるものを見つけ「あああー!!」っと叫んだのですが、
少々遠くて、母にはよく見えなかったようで、
「え?UFO?なに?」
としばらく大騒ぎ。
もう笑っちゃうしかないような、ミラクルタイミングの1日となったのでした。


佐賀県民が大好きなお祭り

そもそもの始まりは、クリキンディが最近、佐賀で出会った方達。
「私は九州に移住してきたばかりなので、なにかおススメがあったら教えてください」と言うと、ほとんどの方が「佐賀バルーンフェスティバルがいいですよ」とおっしゃる。
いやまぁ、もちろん他にもあるんですよ、温泉とかお祭りとか。
他のおススメは理解できたし、行きたい!と思ったものの、
バルーンフェスタがそんなに楽しいお祭りなの?とちょっと理解できませんでした。

佐賀バルーンフェスティバルは、10/30〜11/3まで、5日間に渡って、嘉瀬川の河川敷をメイン会場にして行われる、熱気球の競技会です。
「いったいどれを見るのがおススメですか?」と聞いてみると、
「朝6時からの一斉離陸ですよ!」という声と、
「夜間係留がいいですよ!」のふたつが出ました。

朝6時て……
夜型のクリキンディには絶対無理。
夜間係留は、今年は2日と3日の二日間開催予定が組まれていましたが、残念ながらどちらの時間も仕事が入っています。

おススメされたものの、さほど興味が持てず、行くつもりもありませんでした。
ですが、この話題にがっつり興味を示したのがうちの母。
正直、熱気球に興味があるわけではありません。
ただ、佐賀の人がそんなにおススメするその理由が気になる、というのです。


しぶしぶ行ってみることに

朝6時ってのはさすがに無理なので、朝9時頃、母が「行こう!」と起しに来ました。
もうちょっと寝かせてお願い……
しかたなくノロノロ準備して出発。うちからは現地まで車で1時間半ほどかかります。
お昼前に到着したものの、会場の河川敷のあたりは、かなり広範囲に通行止めになっていて(競技者のみが入れる)、一般駐車場はとても遠い場所にあり、しかもお祭り価格で結構高い!
通りすがりに眺めると、河原に一機だけ気球がふくらんでいるのが見えました。

もうお腹ペコペコだし、一気に気分も萎えて、フェスティバルに近付くのをあっさり諦めて、どっかでご飯食べて温泉に入って帰ろう、ということに。

お腹いっぱいになり、道の駅で思う存分野菜を買って、温泉でポカポカになり、
完全に熱気球のことなど忘れて、帰路についていた時、ふと建物の間からなにかが見えました。
「あああー!!」
気球です。それもたくさん!数えたわけではないけれど、たぶん50機近く飛んでいるでしょうか。
その瞬間に、クリキンディは理解しました。佐賀県民がこのイベントを勧めた理由を。
これは、自分の目で見た人にしか理解できない感覚かもしれません。

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熱気球ってどうやって飛んでるの?

ここで知らない方のために簡単に解説しておきますと(母は知らなかったので…)
熱気球は、バーナーで気球の内部を暖めることで上昇します。

上空では高さによって風の流れる方向が変わるため、気球の高さを変えることで、その高さの風に乗って、行きたい方向へ進むことができるのですが、なにしろ風は目に見えないため、風を読むのと上昇下降のタイミングを決めるのが、パイロットの腕の見せ所となるんですね。


こんなに近くで見れちゃった!

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なんでしょう、この感覚。
路肩に車を停めて、空を見上げて、母とふたりで「なんと表現すればいいかわからない」気分になっていました。
懐かしいのでもなく、驚愕でもなく、感動に近いけどそれとも違う。一番近いのは「不思議」かもしれません。
たぶん、2〜3機だったらこんな気分にはならないんだと思います。
きっとUFOが地球を自由に飛び回る時代がくるのだとしたら、こんな感じなのかも、と思いました。

メイン会場の河川敷から飛び立った熱気球は、5Kmほど北側の田園地帯に着陸することになっていたようで、次々に高度を下げていきます。
競技者のものと思われる車の他にも、野次馬の車が農道にたくさん並んでいます。
このあたりは何も交通規制されていないので、遠慮なくどんどん車を近づけて行けました。

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この赤い気球は、あやうく進路妨害しそうになっちゃったので、50mぐらい手前で車を停めて眺めることができました。
バーナーのゴーッと燃える音も、ちょっと気分が上がります。


ミラクルでサプライズ

すっかりたっぷり満喫して帰路についた私たちなのでした。
それにしても、このタイミング、もう誰かが図ったとしか思えません(笑)。

あとでわかったことなのですが、競技は一日2回行われていて、
朝6時と午後3時に離陸することになっていました。
朝日の登る時間に一斉に気球が飛び立つ風景が素晴らしい、とおススメしてくれた人は、午後のフライトのことは教えてくれませんでしたし、どこから見るのがいいのかもよくわかっていませんでした。
まさか、着陸地点で気球を間近に見られるなんて想像もしていなかったし、料金の高い駐車場から歩いて移動する必要もなく、渋滞に巻き込まれることもなく、まったくストレスなく見られただけでなく、すっかりバルーンフェスのことを忘れていた私たちにとっては、サプライズでもあり、完全にご褒美でした!

きっといつか早起きして朝日のフライトを…もごもご……

公式サイトのプロモ動画もどうぞ。

ちなみに、この時期、佐賀では
「唐津くんち」
http://www.karatsu-kankou.jp/event1.html
「サガンミュージックフェスティバル」
http://www.smf-j.com
なども開催されています。
佐賀観光ならこの時期が一番いいかもー!

熱気球についてもっと知りたい人はこちら!


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