4月になり、小中学校の入学式と思われる親子連れをよく見かけたり、
いかにもなフレッシャーズを電車で見かけたりする時期ですね。
新人が入ってくる職場は、新人にとってはもちろん、古参にとっても刺激的な環境です。
新人は、まず自分がどういう環境におかれているのかを把握するのに一生懸命だし、
先輩たちは、「あの子使えるー!あの子はダメー!」なんて、こっそり品定めをしながら、自分が「デキる先輩である」ことを証明しようと一生懸命です。
うわー(汗)なんかすごくイヤな書き方してますね、私。
だけどこれは、自分への反省として書いてることなので、もしかしたら自分にも当てはまるのかも?という軽い気持ちで読んで頂ければうれしいです。
時間を守る
例えば「時間を守る」ということ。
新人はペース配分がうまくいかずに遅刻したりするもので、「時間を守る」ことが大事なことぐらい百も承知です。子供の頃からずーっと教わってきたことですし。
だから「よーし!今日は遅刻するぞー!」なんて努力する人はいません。
(あ、巌流島の決闘に、宮本武蔵は遅刻したんだった……)
まぁ特殊な例を除いて、誰でも「時間に間に合うように」精一杯努力しています。
それでも遅れてしまった時に、「遅刻するなんてダメじゃないか!」って怒られても謝る以外に何もできません。
だから、賢い社会人は、どうしても時間に遅れてしまう時には、
「誰かのせい」にします。
例えば、電車が止まったとか、事故渋滞に巻き込まれたとか。
それでも怒られそうな状況の時には、自分がケガをするとか、何かが壊れるとか、「同情してもらえそうな状況」を引き寄せます。
これは、意識的にやっている人もいれば、無意識に引き寄せちゃってる人もいますね。
指示待ちの行動の意識の奥底に
もうひとつ、いつから言われ出したか「指示待ち人間」というカテゴリ。
例えば、ゴミが落ちていたとして、それに気がついて拾って捨てる人は、「普通の人」。
ゴミに気がつかなくて、何もできない人は、「ぼんやりした人」。
ゴミには気がついているけど、それは自分の仕事じゃないと思っているから拾わないというタイプが、「指示待ち人間」と呼ばれている気がします。
指示待ちタイプの人は、ぼんやりさんと違って、ちゃんとまわりを観察しています。
だからそこで、誰かがゴミを拾って、上司にほめられたなら、次から自分も拾います。
でも、誰かが拾って「ああ、それは別の人の仕事だから君はやらなくていいよ」と言われるかもしれないので、
様子をうかがっているんです。
このタイプは、学校ではわりと目立たず、先生や同級生からの印象は薄くて、でも成績はいつもだいたい平均より上、という子が多いかも?
世渡り上手とも言えるし、矢面に立たないタイプとも言えます。
矢面に立たないタイプは、自分が知らないことをすぐに先輩に聞いたりしません。
人生は、目立つことで損をすると思っているので、なるべく目立たないように行動します。
先日、芸能界を目指している子供たちのレッスンで、性格分析するワークショップをしていたら、
矢面に立たないタイプに対して「腹黒い!」という言葉が出てきました。
なるほど!すごく手厳しいけれど、的を射ている表現かもしれません。
いい人になろう、いい人と思われよう、怒られないように行動しよう、うまく立ち回ろう、
そんな風に思って行動の基準を作ってきたのに、「腹黒い」って言われちゃうんですよ〜!これは辛い。
しかし、腹黒いと言われても、指示待ち人間と言われても、世の中をうまく渡れるのはこのタイプかもしれませんね。
タイトルは「指示待ちの新人は実は賢かった?」と書きましたが、
実際には「指示待ちの新人は実はズル賢かった?」の方がしっくりくるかも?
クリキンディは矢面に立って、痛い思いをして玉砕するタイプです。(笑)
ちなみに、ほんとうにぼんやりしている新人もいます。
こういう人は、「言われるまで気がつかない」ので、言われる前に気がつくようになるためには、
先輩が何度でも教えてあげる必要がありますね。
何度教えても覚えてくれないのは、とてもイライラしますが、
逆に考えれば「私ってなんてよく気がつく人間なんでしょ!」って自分をこっそりほめてあげることもできるわけで、
そうすれば、あまり腹も立たなくなるかもしれませんね。
え?この春自分の会社に新人が来なかった?
それは残念。
この際なにか習い事を始めて、自分が新人になっちゃうってのはどうでしょ?
ボイトレは楽器を買わなくていいのでおススメでっせ〜〜(ニヤリ)