大分に荒城の月のお城があると聞いて行ってみました。
竹田市の「岡城」です。
なんの予備知識もないままに訪ねてみましたが、なかなか素敵なお城跡でしたよ。
直前まで雨が降っていたことと、入場料が300円とわかって、えーどーしよっかなぁ、と迷ったものの、
なかなかここまで来る機会もないだろうと思い直して入城。
案内パンフが巻物でした!これだけでも300円の価値はあるかも?
城跡までの道の途中には、南国らしい芭蕉の木がお出迎えしてくれます。
ここ、山肌の色といい、なんとも不思議な風景でした。
入ってみれば、古い苔むした城壁がかなりしっかりと残っています。
登り口の塀は、今で言うガードレールのような感じでしょうか。
崖から落ちずに済むように作られているのかな。
ちょっと面白いと思ったのは、その塀の丈夫がかまぼこ型に丸くなっていること。
こんなの見た事ないかも〜。
しかも、そのところどころに角材を差し込めるような穴が開いています。
ここにいったいどんなものを立てていたんだろう?
灯籠?幟?
想像するの楽しい〜!
兵庫県朝来市の「竹田城」が雲海の中に浮かぶ天空の城として有名になりましたが、
ここ岡城はさらに大きな天空の城でした。
雨上がりだったこともあって、城跡のまわりに見える山々が霧に霞んでとても幻想的!
竹田城は最近はめちゃくちゃ混雑しているようですが、こちらはまだ知名度も低いので、訪れるなら今がチャンスかも?
ちなみにこのお城の歴史はとても古くて、鎌倉時代からあったようです。
その後豊臣秀吉の時代に中川氏により改築されて、現在の規模になったそうですが、
中川さんって…知らないですよね。
戦国鍋テレビにも登場したことはないと思われます。
それでもこんなに大きなお城を建てたわけですから、当時の繁栄ぶりはさぞかしすごかったんでしょうね。
さて、そんな無名の(失礼!)お城を有名にしたのが「荒城の月」です。
土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲のあの有名な曲ですね。
実は仙台、青葉城趾に土井晩翠の胸像があり、荒城の月のお城なら青葉城だろう、と思っていたので、
なぜ九州に同じ荒城の月の縁のお城があるのだろうと不思議だったんです。
ちょっと調べてみたら、
実はこの曲、明治時代に中学校唱歌の懸賞で作られたものらしいんですね。
仙台出身の土井晩翠にまず作詞の依頼があり、
課題のその詞に大分出身の滝廉太郎が曲をつけて応募したのだそうです。
後に山田耕筰が伴奏のアレンジをしたとか…。
いやいや、世の中まだまだ知らないことがたくさんありますわ。
実はこの日の目的地は岡城ではなく、
ここから15Kmほどの場所にある長湯温泉だったのですが、
ちょっと足を伸ばした甲斐がありました。
さぁ、次は誰が九州に遊びにきてくれるのかな〜