あなたは自分の体のどのパーツが好きですか?
もしくはキライですか?
そして、その理由はなんですか?
どうでしょう?
キライなところはたくさん思い付くけど、好きなところってあまり思いつかない人が多いんじゃないですかね〜
好きなところ2割、キライなところ8割って感じ?
そしてその理由をよくよく考えると、
好きなところもキライなところも、実は社会常識が基準になっていたりしませんか?
世界にひとりだけのアイデンティティ
たとえば、目が二重でパッチリしているところが好き⇔目が一重で小さいところがキライ。
という基準は、テレビやファッション雑誌の刷り込みですよね。
目はそもそも「見る」ためのものなので、大きくても小さくても機能に変わりはありません。
形や大きさはただの個性です。
いやだって、目がパッチリしてる方がモテるし。
というのも刷り込み。
たくさんの人にモテる人の方が価値があると思い込まされています。
そもそも、世界にたったひとりの自分のアイデンティティとして、個性的なパーツをそれぞれ持っているわけですから、それにいいも悪いもないはずです。
自分を否定してさらにお金を払う
そのまま、ありのままの自分でいられたらどんなに楽だろうと思います。
ハゲていようが鼻が上を向いていようが、それは私が私である証明。
なのに、社会がそれを許しません。
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そんな風に、ありのままの自分を否定することこそが、社会人として価値があると刷り込まれ、
自分が自分でなくなるために、どんどんお金を注ぎ込まされる世の中、
それおかしくない〜〜?!
もっとみんながありのままでいられる社会になればいいのに。
そうすれば、私も自分を偽らなくて済むのに。
みんな、このおかしな社会の仕組みに気づこうよ〜
もっと楽になろうよ〜
と、ずっと社会に不満を抱えてきました。
人生はRPG
しかし、どうやら生まれてくる前に、いろんなことを自分で計画してくるという噂があるじゃないですか。
そうなると、ですよ。
そもそも、私が生まれようとしている世界では、どんなルールがあって、どんな傾向があって、なにが有利で、なにが稀有で、どんな経験ができるのか、ある程度調べがついてるわけですよね。
なんというか、「地球の歩き方」みたいなガイドブックがあるんじゃないかと思うわけです。
それにもとづいて、自分の基礎的なアイデンティティを計画してくるわけですよね。
初期HPが100で、戦闘力が5、防御力が8とか。
キャラクターの性別、特性、特技、ルックスも選んでるはず。
その設定でないと経験できない冒険のストーリーが必ずあるはずなんです。
たとえば、その社会で有利に働くであろう特性を装備して、楽々ストーリーを進めようという計画かもしれないし、
逆にかなり不利な条件から始めて、他の誰にも経験できないような裏技を極めようとする計画かもしれない。
ただ楽しめばいいだけ
ということは、
社会に不満を言いながら、社会を変えようとするのは、
ゲームのルールを変えようとするのと同じことになるんじゃないのかな。
自分の容姿に不満を言いながら、自分を偽ろうとするのは、
せっかく面白いストーリーを計画してきたのに、誰かと同じ無難な道を進もうとしてしまっているのかもしれない。
なんてことに今さら気づいたわけです。
自分が選んだ設定、自分が選んだストーリー。
どの道を通ってもいいし、職業を変えてもいい、ひとつの特技のレベルを上げるのもいいし、広く浅くたくさんの特技を身につけてもいい、武器や装備、仲間も好きなように変えていけばいい。
そこには刺激的なクエストがたくさん準備されていて、どのクエストをやってもやらなくてもいい。
宝箱を開けても開けなくてもいい。
もっと言ってしまえばゴールを目指さなくてもいいのかもしれない。
自分の特性を知って、ただ人生を楽しめばよかったんですね〜。
そう考えたら、8割キライだと思っていた自分のパーツが、自分だけの人生のストーリーを進めるためのヒントのような気がしてきました。
もう一度質問です。
あなたは自分の体のどのパーツが好きですか?
もしくはキライですか?
そして、その理由はなんですか?