オリンピックが延期になり、自民党からお肉券が配られるかもしれないなんて、
「事実は小説より奇なり」を目の前で見ている気分です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
仕事がないのでこうしてブログを書く暇があります。
DVDを見る暇もあります。
実は本職についての執筆も始めました。
自分の目の前にやってくる情報はみんな必然であって、無駄なものはないんだと、本当に思います。
マレフィセント2を見たかったわけじゃないのに、4枚まとめて借りないと安くならないので、ついでに借りただけですが、
やっぱり深いメッセージと気づきがあるもので…
この先は完全にネタバレの内容になりますので、これから見ようと思っている方はご注意ください。
眠れる森の美女
日本ではちょっとマイナーな部類に入るかもしれないこのお話、
ある王国で生まれた姫が魔女の呪いにかけられて100年の眠りにつき、隣の国の王子に救い出されて結ばれるハッピーエンドということになっています。
王女の名前がオーロラ、王子がフィリップ、魔女がマレフィセントです。
白雪姫やシンデレラに比べてなぜか名前の知名度が低いんですよね。
リメイク版やディズニー以外の作品もいくつかありますが、基本的にストーリーは同じです。
そして2014年に、ディズニーが、スピンオフ的なアナザーストーリーの「マレフフィセント」を製作しました。
今までは王国側の視点でしか描かれていなかったストーリーを、マレフィセントの目線から見たストーリーとして作ったわけです。
マレフィセント(超ネタバレ)
この話はオーロラ姫誕生よりずっと前から始まります。
マレフィセントがもっと若かった時に、森で出会った青年と恋に落ちるのですが、彼の裏切りに遭い、憎しみを募らせます。
青年はうまく立ち回り、王の座を手に入れ、そこで生まれたのがオーロラ姫。
マレフィセントは姫に呪いをかけることにしたわけです。
呪いの発動の16歳まで時間があるため、王はオーロラ姫を守るために妖精に預けることにしたのですが、様々な要因があり、結果的にマレフィセントが育てる羽目に。
結局オーロラは糸巻きの針で指を突いて眠りに落ちるわけですが、その呪いを解く「真実の愛のキス」をしたのはマレフィセントだった、というオチでした。
マレフィセント2(もちろんネタバレ)
そしてまさかのスピンオフ第2弾。
ディズニーは本当にこういうアナザーストーリーを作るのがうまい!
隣国の王子フィリップがオーロラに求婚。
しかしフィリップの母が、オーロラの育ての母であるマレフィセントを毛嫌いしており、罠を仕掛けます。
あやうく殺されそうになったマレフィセントを救ったのは、なんと角と翼を持った同類たち。
そこで自分の出生についての情報をもらい、復活したマレフィセントが反撃に。
人間vs妖精の戦争、というより、女王による妖精大虐殺作戦が始まり、その陰謀に気づいた王子や家来たちによりようやく収束。
最後は、オーロラとフィリップの結婚式と異種族たちの平和な交流で幕を閉じます。
歴史は勝者の記録
ただのエンターテインメントとしても、もちろんとても面白いのですが、結構深いメッセージも読み取れるんですよね。
歴史は勝者の記録である、と聞いたことがあると思います。
その事実を体験していない人にとっては、その情報を「誰がどういう立場で伝えているのか」によって受け取り方が全然変わります。
それを敗者の視点から描いた「マレフィセント」を見ることで、
今までものごとをひとつの面からしか見ていなかった、ということに気づくいいきっかけになるのかもしれないと思います。
異種を排除するのか受け入れるのか
作中で描かれるのは、人間vs妖精種族ですが、
これって本当に根深い人間のカルマだと感じます。
自分とは姿形の違うものを受け入れることがとても苦手ですよね。
さらに自分より力が強い相手であれば、なんとか弱点を探してつぶそうとします。
相手が妖精でなかったとしても、同じ人間でも髪の色や目の色、足の長さや言葉が違うだけで、そこに線を引きたがる。
コミュニケーションをとろうとするのではなく、相手より優位に立とうとするために武装する。
まるで敵わない相手だと判断したら、下手に出るか、逆に崇拝してしまう。
地球の進化が遅れていて、宇宙の仲間入りをできない一番大きな理由はここにあるんだろうなと感じます。
ディズニーがこれらの映画に、どんなメッセージをこめているのかわかりませんが、私はこんな風に受け取りました。
受け取り方も人それぞれだと思います。
皆さんに必要な情報がちょうどいい時にやってきますように。