あなたの仕事はなんですか?
あなたがこの世界でやろうとしていたことはなんですか?
「魔王を倒してこの世界を平和にすることこそが私の使命だ」
by勇者。
ドラクエかっ?!
…はい、そうです。
えーと、「勇者ヨシヒコと魔王の城」というテレビドラマがありまして、
クリキンディの息子がエキストラ出演したというので、
目を皿のようにして見ましたとも。
正直ぜんぜんわかりませんでした…。
息子に「この後ろ姿だよ」と言われてようやく発見しました。
まぁ、そういう理由でもなければ、
このテレビドラマを見る事はなかったと思われます。
しかし、このドラマ、思いのほか面白かった!!
そして、意外なことに、深かった!!
「勇者ヨシヒコと魔王の城」というタイトルからもわかるように、
ストーリーは、ドラクエそのものです。
悪の権化である魔王を倒すために、
勇者が仲間と一緒に旅をしていくというもの。
それを実写版で、しかもめっちゃチープな舞台で撮影しているので、
ドラクエをプレイしたことのある方なら、
そこかしこに爆笑ポイントが山盛りです。
こうして冷静に見てみると、
ドラクエシリーズってのが、いかにおかしな設定なのかがよくわかります。
人の家のタンスを開けちゃうとか、壷を割っちゃうとかね!w
まぁ、それはどうでもいいんです。
クリキンディが、うーんとうなってしまったのが、
魔王の城と城下町で、勇者と仲間たちが、
魔王の罠にはまって自分の使命を忘れていってしまうという、第11話。
いわゆる落とし穴や詐欺的なものではなく、
まったく普通の「おいしいもの」や「かわいいおねえちゃん」「名誉」「快適」など、
私たちのまわりに当たり前に存在するものに、
勇者たち一行がハマっていく様子が、リアル過ぎて怖くなってしまいました。
それらのもの欲しさに、お金を稼ぐことが生きる目的となり、
本来の使命はもうどうでもよくなってしまいます。
つまり、人々を支配するのに、
「魔物」は必要ない、というかむしろ逆効果であり、
楽しい、おいしい、気持ちいいというようなものを与える、
もしくはちらつかせることで、
人は簡単に魔王の僕となってしまう、ということがよくわかります。
しかもそれを気付かせずに。
これを現実世界にあてはめた時、
倒すべき「魔王」という存在がいるのかどうかはわかりませんが、
ただ、自分の「使命」もしくは「生きる目的」を、
忘れるように仕向けられている仕組みがあるような気がしませんか?
そして、このテレビドラマを見るように仕向けられていることにも、
宇宙の采配を感じずにいられないクリキンディなのでした。
さて、もう一度聞きます。
あなたの仕事はなんですか?
あなたがこの世界でやろうとしていたことはなんですか?
クリキンディは………
思い出せません………………