「史上最多のピカチュウ撮影会」
ってのが横浜の赤レンガ倉庫で実施されたらしいですねー。
twitterのTLがピカチュウで埋め尽くされるかと思いましたわ。
その合間に殺処分されそうなワンちゃん猫ちゃん、
そしてガザ地区の悲惨な写真が交互に入り乱れています。
これが日本、なんですね。
ピカチュウの着ぐるみって暑いだろうなぁ、
こんなに一度にたくさん集めたってことは、
普段から着ぐるみのお仕事をしている人だけじゃなく、
臨時のバイトもいるんだろうなぁ…
一体どのくらいの時給で雇われているのかなぁ。
とか、「大人の思考」が頭をかけめぐっていました。
やぁね…
子供なら「わーい!ピカチュウいっぱい!」で終わるところなのにね。
仕事の種類
仕事の仕方として、
経営者、
社員、
契約社員、
パート、アルバイト、
などなどありますが、
その違いっていったいなんなんでしょうね?
す◯家のワンオペとかワタ◯の過酷な労働とかが問題になっていたりもしますが、
例えば、客側からしてみれば、
誰が社員で誰がバイトなのか見分けがつきませんし、
同じ「従業員」とみなして同質のサービスを求めます。
でもその実体として、同じ内容の仕事をしていたとしても、
それぞれが手にする給料にはきっと差がありますよね。
経営側の思考としては、
なるべく安く人件費を抑えたい、でもサービスの質を落とすと売上げが落ちる、
だからアルバイトにも社員と同じ労働内容を求める。
使われる側としては、文句を言えば、
「では他の人を使いますのであなたは来なくていいです」
と言われちゃうので、渋々その条件で働いている人も多いでしょうね。
理想の時給
ピカチュウのバイトの時給を決めるなら、
まず経営者が着ぐるみに入って、それがどれくらい大変なことなのか、確かめるべきでしょうね。
いったいいくらもらえば、この仕事を納得して引き受けられるのか、
その労働に対して、企業としていくら払うべきなのかを決めるのが理想ですよね。
ではなぜそうならないのかといえば、
企業側にも予算があって、その中でやりくりしなくてはならないからですね。
予算に見合った内容で、従事する人に納得のいく給料を支払うと、
たぶん、ピカチュウは3人ぐらいまでしかいなかったりするかもしれません。(笑)
それじゃ大して注目されないじゃないかー!
宣伝にならないよ。
なんとか派手で宣伝効果の高いイベントをなるべく安くやってくれ!
というのが経営者の要求です。
「なるべく安く」と思うのは当たり前だと思わされていますが、
突き詰めて考えると、
「他の人より自分が得をしたい」
ということと同じだと気付きますよね。
例えば、スーパーで野菜を買うなら「一円でも安く買うとうれしい」
スーパー経営者は「一円でも高く売りたい」
そのせめぎ合いの中、
「福島産の野菜を鹿児島産と偽って高く売る」
みたいな方法が生まれてしまいます。
ブラック企業と言われる会社は、
「誰より得をすることこそ善である。損をするのは悪である。」
みたいな思い込みが根底にあるからこそブラック企業と言われるんでしょうね。
誰かの不幸の上に成り立つ幸せ
「誰かを不幸にしたい」なんてもちろん誰も思っていないでしょうけれど、
(個人的な恨みとかはまた別問題ね)
「安くものを購入したい」という消費者の思考が、
間接的に、ものを売っている(もしくは作っている)人の時給を下げることに繋がっていることは理解できますよね。
一番わかりやすい例で言えば、受験でしょうね。
枠が決まっている限り、
自分の合格を願うのは、誰か他の人の不合格を願うことと一緒です。
みんなが納得する報酬を得て、
納得できる労働ができるようになるためには、
この「間接的に誰かの不幸を願ってしまう」仕組みを変えないとどうしようもないのでしょうね。
どうやらいろんなことを掘り下げて考えるくせに、
すぐに行き詰まってしまうクリキンディです。
こういうことをみんなで話せるお茶会とかやりたいなぁ…
誰か希望者はいますかね?
んー、いないよね、やっぱりめんどくさいもんね……